4月6日、数々の作品でスクリーンを彩る実力派俳優は、昨晩とまったく同じ“変身なし”の服装で現われた。彼は、池松壮亮(そうすけ・32)。庵野秀明氏が監督を手がけた、注目映画『シン・仮面ライダー』で主演を務めている男だ。
隣に寄り添う彼女も、映画で主演を飾る新進女優で――。
「10歳のときに子役としてデビューした池松さんは、そこから多くの話題作に出演しています。また宮沢りえさん、市川由衣さん、門脇麦さんなど、有名女優の相手役を何度も務めてきた“二枚目俳優”です。しかし、これまで公に熱愛を報じられた相手はいません。
愛車のポルシェを自ら運転して仕事場に来るのが業界内では有名で、そういったことから、マイペースで独身を貫きそうな雰囲気さえ感じていました」(芸能記者)
だがこの日、池松が出てきたのは、そのドイツ製の愛車がある自宅ではなかった。
ここは都内にある、女優・河合優実(ゆうみ、22)の自宅マンション。じつは10歳年下の彼女と、池松は真剣交際をしているのだ。
河合は、2019年にデビューした若手女優。初主演映画として、2023年2月には『少女は卒業しない』が公開されている。映画批評家の前田有一氏は、こう評する。
「河合さんは、映画業界でもっとも注目されている新人女優のひとりです。2021年には『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』の2作品の演技が評価され、ブルーリボン賞など数々の新人賞を受賞しています。
『由宇子の天秤』では、自身が通う学習塾の経営者と肉体関係になり、妊娠が発覚して葛藤する女子高生という、難しい役どころの演技が評価されました。
オダギリジョーさんなど、映画界で活躍する俳優が多く在籍する事務所の所属とあって、彼女も映画が活動の中心。2022年は映画8本に出演し、確実に頭角を現わしています」
話を整理するために、4月5日の池松の足取りから振り返っていこう。
黒木華(はる)が主演を務める映画『せかいのおきく』(4月28日公開)の完成披露舞台挨拶に登壇した池松は、その後、共演者やスタッフたちと打ち上げに向かった。
中華料理店でおこなわれた宴席がお開きになると、数名で“2軒め”へ向かった池松。タクシーで、帰路についたのは深夜2時前だった。
タクシーが向かった先は、河合が住むマンション。そのまま、彼女の部屋にお泊まりした池松は、6日の昼に河合と一緒に外出した。
芸能事務所関係者はこう話す。
「池松さんは2022年公開の映画『ちょっと思い出しただけ』で、怪我で夢をあきらめた元ダンサー役を演じました。そのとき初共演したのが、河合さんです。彼女が演じたのは後輩ダンサーで、池松さんにあこがれを抱く女子大生役。この共演をきっかけに、2人の交際が始まりました。
同作の中では、河合さんが片思いするような役柄に描かれていましたが、実際は池松さんからアプローチしたことで、おつき合いがスタートしたそうです」
マンションから出てきた2人は仲よさそうに、言葉を交わしながら歩いていく。前日に深夜まで飲んだ疲れもあったのか、ときおり、険しい表情を見せていた池松だが、河合のほうを見つめるときは優しい表情になる。
池松が手に持つキャリーケースは、昨晩までは持っていなかったもので、河合の荷物を代わりに運んであげていたようだ。
路上でタクシーを捕まえて、都心のターミナル駅周辺に降り立つと、河合はコンビニへ。“2人分”のホットコーヒーを購入し、そのまま一緒に街中へ消えていくのだった。
「池松さんは結婚を強く決意していて、年内にはゴールインすると、友人には打ち明けています。映画関係者の間でも、2人が交際していることを知る人は多く、周囲は祝福ムードで見守っていますよ」(前出・芸能事務所関係者)
映画界注目の実力派同士のビッグカップルの意志は、すでに固いもののようだ。
池松の所属事務所に、河合との交際について尋ねると「プライベートは本人にまかせています」と、否定しなかった。
男の子あこがれのヒーローを演じた男は今、“たったひとりのためのヒーロー”になろうとしている。
写真・伊藤 修
外部リンク