炎上、逮捕、不倫――数々のスキャンダルが繰り広げられた2023年の上半期。一方で、1曲の“バズり”で一躍人気になった者もいる。本誌は、広告代理店がテレビ番組スタッフなど計200人におこなった「2023年上半期に株を上げた芸能人」のアンケート結果を入手した。現場スタッフの「デレデレコメント」とともに紹介していこう。
ネット発のスターが目立つ「株を上げた」芸能人に。その筆頭が、女性部門1位のアイドルグループ「新しい学校のリーダーズ」だ。
TikTokでの動画再生回数は25億回を超え、いまや世界中から注目を集める存在になっている。「いわゆる『かわいいアイドル』とは異なる、奇天烈な雰囲気に中毒性がある」「楽曲はどことなく昭和歌謡の雰囲気があり、おじさん世代にも刺さりそう」(現場スタッフ・以下同)。
女性部門3位のYOASOBIのボーカル・幾田りらも、ネットで人気に火がついた歌手だ。「いまや彼女の楽曲のタイアップをほしがらないテレビ番組やCMはない」「Z世代を意識すると、彼女の存在は避けて通れない」。
9位のあのは、Instagramのフォロワー数が90万人近くに及ぶ人気ぶりだ。「不思議ちゃんのイメージがZ世代に大人気」「人気が出ても浮かれてないのが好印象」。
男性部門では、とにかく明るい安村が1位に。英オーディション番組で日本人初の決勝進出を果たし、再ブレイク中だ。「芸がパワーアップしたわけではない(笑)。しかし、環境が変わるだけでこうも人気が再燃するとは驚き」。
2位は香取慎吾。『まつもtoなかい』(フジテレビ系)のレギュラー放送第1回に出演したインパクトは大きい。「感動的なエピソードが語られてよかった」「これまで地上波にはあまり出られなかったが、風向きが変わりそう」。
ランキングの結果に、広告代理店キャスティング担当はこう語る。
「ネットでZ世代から人気を博し、やがて全世代に波及したことで『株をあげた』芸能人が多いですね。個人の発信でスターになれる時代ですから、これまでのように、大手事務所や大御所というだけで起用され続けるのは難しいということなのでしょう」
人気者に名乗りを上げたタレントが、下半期には「株下げ」のほうにランクイン、なんてことがないといいのだが……。
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