「去年の5月ごろに妊娠が判明し、婚約をしたようで『名字が変わって引っ越しもするから』なんて嬉しそうに言っていたんですよね。でも、そのあとに『流産をした』と相談を受けたんです。
さらに話を聞いていると、カレから『もし子供ができたら一緒になろう』と言われていたみたいですが、流産したことで『婚約はなかったことにしたい』と言われたと……。人を笑わせる芸人の方が、そんな振舞いをするとはあまりに酷すぎる話です」
こう話すのは、島田真里さん(仮名)の知人・Aさんだ。
その芸人の名前は中邑珍輔(36)。日本を代表するプロレスラーで、現在は米・WWEで活躍する中邑真輔(41)のものまね芸人だ。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)で放送されていた人気企画「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」にも、真輔のまねで登場した。
さらには “お笑いプロレス” の「西口プロレス」に所属し、主力としてマットに上がるなど、知る人ぞ知る人気お笑いレスラーである。
30代の島田さんはプロレス好きが高じて珍輔と出会った。Aさんは去年5月に島田さんに妊娠が判明したころから、しばしば相談を受けていたという。
「珍輔さんのお父様に挨拶するために、千葉県にある実家を訪れて、彼の家の墓参りにまで一緒に行ったと聞いていました。もう、家族同然だったんですよ。それなのに “流産したから婚約破棄” なんて……」
事実であれば、わがまますぎる “鬼畜ポイ捨て” だーー。事実確認のため、Aさんの紹介を受けて本誌は島田さんに話を聞いた。
珍輔との「婚約破棄」について問うと「そのことについては、私からは何も話せません」と口をつぐむ。しかし、島田さんの表情は明らかに暗かった。そして、よほど思いつめていたのか、「じつは昨年末に再妊娠が判明したんです」と口を開いたのだ。
昨年8月以降も、島田さんの部屋に珍輔が訪れる形で、2人は継続的に肉体関係があったという。性交時に避妊具は着けていたが、島田さんは珍輔以外の男性といっさい関係を持っていなかったため、再妊娠したのも「珍輔との子供」だと確信した。
「それを珍輔さんに伝えた直後は優しい言葉をかけてくれていたんですが、数日後に電話をかけてきたときには『本当に俺の子なの?』と。
以前から、わーっと一気にまくし立てるようなところがあって、このときも『まったく嬉しくない』とか『俺の “家” に迎え入れるのは無理』など、電話で酷い暴言を吐かれました。
当時の私はつわりがつらかったので、そのことを言うと『つわりがキツいとか言わないで。俺の気持ちを考えたら?』と。
なかでも、いちばんショックだったのが『真里さんとの子供は無理』と言われたこと。私も赤ちゃんも、どちらも否定されたみたいで本当にショックでした」
島田さんはつらい出来事を思い出したためか、ときおり目に涙を浮かべながら答えてくれた。自分の子と認めない珍輔は島田さんに「出生前DNA鑑定」を要求してきた。前述のとおり、ほかの男性と関係を持っていない島田さんはもちろんそれに応じると答えた。
「そんなふうに思ってるんだと悲しくなりましたが、間違いなく彼との子供ですし、私はいつでも受けると伝えています。そして、私が『赤ちゃんは一人でも産むつもりだ』と話すと、『本気で産む気?』『おろしたほうがいいんじゃない?』と返してきて、一向にDNA鑑定をする気配がないんです。
さらに、『今後は代理人に連絡してくれ』と弁護士を立てられました。以降、DNA鑑定について珍輔さんや弁護士から連絡はありません。このまま産むにしても、養育費をどうするかも話し合えないし……本当にどうしたらいいかわからず、困っているんです」
島田さんは妊娠中のため産婦人科に通う日々。そして、珍輔からの暴言などで体調を崩し、仕事を休んで精神科にも通院している。夫婦、カップル間のトラブルやDV問題に詳しい「あおば法律事務所」の橋本智子弁護士はこう話す。
「女性は妊娠によって、自分の体を傷つけるか、子供を育てるかの2択しか選べないのに『あなたの子供は無理』のひと言で責任を逃れようとするなんて、本当に酷いと思います。
珍輔さんはDNA鑑定に応じて、自身の子供かどうかをはっきりとさせるべきです。もし、珍輔さんの子供だと判明したら、生まれてきた子供のためにも、島田さんには強制認知の手続きをしてもらい、養育費を請求してほしいです」
婚約女性との間に起きた2度にわたる妊娠騒動を珍輔本人はどう思っているのか。彼が “副業” でアルバイトする飲食店の休憩時間に直撃した。
ーー島田真里さんと婚約されていましたよね?
「まあ……去年の話ですけど」
ーー島田さんは珍輔さんの子供を妊娠していると。
「あー、はい。伺ってます」
ーー妊娠中の島田さんに「あなたの子供は無理」といった暴言を吐いたのですか?
「いや……。本当に……。週刊誌の方ですか、わかりました。僕も弁護士の方に間に入ってもらっているので。その方に確認させてください」
ーーDNA鑑定も拒まれていると聞いています。
「弁護士の方から、島田さんに連絡を取ってもらっているんです。何か言うことがあれば、弁護士からお伝えします」
そう話し、珍輔は店の中に戻っていった。直撃後にあらためて質問状を送付すると、珍輔の所属事務所「吉本興業」からは「中邑珍輔は弁護士を通じて対応しております」と連絡はあったが、具体的な質問内容への回答はなかった。
しかし、本誌の直撃取材後に島田さんに対してアクションを起こしたという。
「FLASHからの直撃後に、珍輔さん本人から島田さんに『DNA鑑定しましょう』と連絡が来たそうです。自分自身で代理人を立てて『直接の連絡はよこすな』としていたのに、困ったときには自分から泣きつくなんて、なんてわがままな人なんでしょう」(Aさん)
リングで技を受けるのがプロレスの醍醐味だ。いくらお笑いレスラーとはいえ、妊娠女性から逃げ回り続ける姿には笑えない。
外部リンク