最近よく耳にする「ブラックフライデー」。アメリカの祝日である「感謝祭(11月の第4木曜日)」の翌日の金曜日のことで、クリスマスセールの初日にあたる。1年でもっとも売り上げが多く、「黒字になる」ことから、その名がついたと言われている。2022年は11月25日がその日になる。
近年、日本でも「ブラックフライデー」に大型セールを実施する店舗やオンラインショップが増加しているが、実際はどの程度、浸透しているのだろうか。
本誌は、全国の20代から50代の女性500人を対象としたアンケート調査を実施した。
まず、そもそも「ブラックフライデー」を知っているかどうか。「知っている」と答えたのは全体の77.6%にあたる388人。残りの112人、22.4%は「わからない」と答えた。
年代別に見ると、「知っている」と答えたのは、20代が70%、30代が75%、40代が81%、50代が84%。つまり、年代が上がるほど、「ブラックフライデー」の認知度は高いということになる。
続いて、「ブラックフライデーを知っている」と答えた人に、「今後ブラックフライデーは日本で定着と思うか」と質問した。
「定着すると思う」のは、388人中262人で、67.5%だった。「定着する」を年代別でみると、20代は62%、30代が67%、40代が72%、50代が68%だった。
こうしてみると、20代は「ブラックフライデー」の認知度が低く、なおかつ「今後日本では定着しない」と考えている人が多いということになる。
では、「定着する」「定着しない」それぞれの理由をみていこう。
まずは「定着する」派の意見。
《Amazonや楽天、イオンなど利用者が多いお店が開催しているから》(20代・福岡県・専業主婦)
《SNSでも多くの情報があり、それを見て動く人も多い。特に子供がいると、ベビー用品など気合が入る》(30代・神奈川県・専業主婦)
《物価が高騰しているので、少しでも安く買いたいと思う人が多いのでは》(50代・山口県・専業主婦)
一方、「定着しない」派の意見は……。
《毎年固定の日じゃないから》(20代・岡山県・自営業)
《具体的に何を意味しているか分かりにくい》(20代・新潟県・無職)
《ネーミングがわかりにくい。似たようなセールが多い》(40代・岐阜県・パート)
《ブラックという言葉が陰な感じがします》(50代・兵庫県・無職)
どうやら「ブラックフライデー」というネーミング自体、具体的な意味がわかりにくく、イメージにしくいということのようだ。
ただし、11月25日、「ブラックフライデー」はTwitterでトレンド上位にランクインを続けており、かなりの数の人が注目していることは間違いないようだ。
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