裏社会でささやかれる「マイナカードは “宝の山”」8万円で顔写真を変更、偽造カードで病院に
「頻発するマイナンバーカードのトラブルは、『マイナカードを作ったら2万ポイントを付与する』と、政府が国民を煽ったせいですよ。そのために、登録時のダブルチェックを外し、誤登録が発生した。いわば “人災” なんです」
「マイナカードは、さまざまなパスワードをセットで盗まれた場合には万事休す、というシステムになっています。そのセットがあれば、勝手に銀行口座を開設できるし、住民票をはじめとする個人情報は読み取り放題です」
「高齢者に『マイナカードにトラブルがあり、交換します』と持ち掛け、暗証番号とカードを詐取する事例が発生しているといいます。カードと暗証番号があれば、自由に住民票や印鑑証明が取れてしまう。それをもとに、勝手に不動産が売られるなんてことが、今後絶対に発生しますよ」
「8万円あれば、ある “業者” に頼んで、マイナカードの顔写真を変えられますよ。ICチップに入ったデータはコピーできなくても、見た目上、偽造は可能です」
「マイナ保険証としての利用であれば、当然、街の小さな病院などにも提出します。そうした場所で、カードリーダーを導入しているところは、まだほとんどない。目視で確認したくらいでは、カードが本物かなんて判別がつきませんよ。見た目上は、マイナカードを使って他人に成りすますことができます」(同前)
「たとえば、運転免許証にも12桁の番号がありますが、その番号は免許の交付を受けた都道府県などと対応しています。同様に、マイナカードの12桁の番号も、出身地や生年月日などの規則性があるはずだ、と私はにらんでいます。
「裏社会では、強盗や詐欺の際に用いられる『闇名簿』があるんです。現在取引されている名簿は、住所や電話番号などが載った詳細なものでも1件100~200円です。でも、マイナカードのデータを入手できたら、1人200~300円以上で取引できますよ」(同前)
「たとえば、病院で使用されていたハードディスクなどを入手し、削除されたデータを復元する。すると、マイナンバーとともに、それにひも付く情報も手に入る可能性があります。