10月20日、TBSは、『サンデーモーニング』司会の関口宏が2024年3月末で勇退し、同4月からフリーアナウンサーの膳場貴子が後任を務めると発表した。
『サンモニ』は1987年から続く長寿番組。関口は番組スタートから36年にわたり司会を務めてきた。
関口は局を通じ「まだまだ自分は元気だが、世代交代というのも大事。4月からはBS−TBSで新しいことにチャレンジするので期待してください。膳場さんならサンデーモーニングの良さをさらに発展されると期待しています」とコメント。司会交代後も番組名は継続するという。
『サンモニ』は日曜朝の名物的存在で、スポーツコーナーでは「御意見番」として、野球評論家の張本勲氏、上原浩治氏らが活躍。「あっぱれ!」「喝!」という決めゼリフも定着しているが、張本氏は、2021年12月で卒業している。
関口については、勉強不足を指摘する声も多かった。
2022年5月の放送では、スポーツコーナーでシカゴ・カブスに所属する鈴木誠也選手について、野球評論家の達川光男氏が、エンゼルスのマイク・トラウト選手の名前を出し「あの選手の真似だけはやめてほしいですね」と話すと、関口は「どういうことですか?」と不思議そうな顔。達川氏は、鈴木とトラウトでは打法が違うとして「マイク・トラウトの真似をしなかったら打てるようになります」と解説したが、関口は「マイク・トラウトって何ですか?」と、なおも質問を続け、チグハグな印象を残してしまった。
2022年6月には、プロボクシングWBA・WBC・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥が、前WBC王者ノニト・ドネアに、2回TKO勝ちしたニュースを取り上げた際、野球評論家の佐々木主浩氏が、「一発で決める力ってすごいですね」と述べたのに対し、関口は、「だけどね、テレビは困っちゃうんですよ。早く終わっちゃうんで」と、テレビ制作側としての “本音” を吐露。佐々木氏が「まあそうでしょうね」と苦笑して応じたものの、スタジオ内には微妙な空気が流れた。
1月15日の放送では、WBCの日本代表「侍ジャパン」に抜擢された米大リーグ・カージナルスのラーズ・ヌートバー選手について「よく存じ上げない」「この成績でどうして侍ジャパンに選ばれたのかな」と発言。
1月22日の放送では、東京湾で撮影されたクジラの話題を取り上げ、「なんでクジラが迷っているのか、感じることありますか?」と、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏にやや “ムチャぶり”。当の安田氏も困惑した様子だった。
5月28日の放送では、出演したロンドン五輪女子団体銀メダルの平野早矢香氏に対し、「卓球の早野さん…あっ…平野さん、ごめんなさい」とゲストの名前を間違えたこともある。
本誌が9月に、「そろそろ終了してもいいのでは」と思う長寿番組を、全国の30代から50代のテレビ好きの女性500人に聞いたところ、『サンデーモーニング』は76票で2位。
「司会の関口宏が問題発言ばかり。ご意見番だか何だか知らないが、ズレた発言の人が多い。見ていると不快になる」(50代・千葉県・派遣社員)
という声があがっていた。
関口が2024年3月で『サンデーモーニング』を降板することに、SNSでは《ついに関口宏が降りるのか……》という声が上がる一方、《えーーーーっ!? まだ5ヶ月も居座るんですかぁ〜〜〜》という疑問の声、《やっとか。膳場さんなら見ようかな》と歓迎する声もあがっている。
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