8日にNHK大河ドラマ『どうする家康』がスタートし、1月新ドラマも続々初回放送日が近づいている。2023年の芸能界が動きだしている今、広告代理店が注目しているデータがあるという。
「大手広告代理店では毎年年末に、次の1年を予測するさまざまなデータを作成していますが、なかでもクライアントが注目するのが、『次にブレイクするタレント』の情報です。特に新商品は、そのフレッシュさをアピールするために、若手やこれから注目を浴びそうなタレントを起用する傾向があるためです。また、ロングセラー商品でも、これまでのイメージを一新したいときには、やはりフレッシュなタレントが求められます。そうしたときに重宝されるのが、『今年ブレイクするタレント』リスト。いわば業界の“推し”一覧表といってもいいでしょう。ちなみに、昨年の女性ランキングは1位が福原遥さん、2位が渋谷凪咲さん、3位が髙橋ひかるさん。いずれも、今ではテレビ番組やCMで顔を見ない日がないほどの人気ぶりです」(大手広告代理店キャスティング担当者)
本誌は今回、広告代理店が作成した「2023年ブレイクする女性タレント」ランキングを入手。CM制作関係者ら計300人に「今年ブレイクすると思う女性タレント」を5人挙げてもらい、ランキング化したものだ。これを見れば、今年のテレビで「この新顔は誰?」と戸惑うこともなくなるはず!
1位に輝いたのは原菜乃華。昨年11月に公開されたアニメ映画『すずめの戸締まり』のオーディションで、1千700人の中から主人公役を勝ち取り、注目を集めた19歳だ。「正真正銘の正統派。清潔感がありCMで使いやすい」「映画のヒットは、彼女の声の魅力も大きいのでは」と、広告代理店関係者も絶賛する。
そんな『すずめ』女子を猛追するのが『どうする家康』に出演する3人の女優陣だ。
注目は3位にランクインした、家康の長女・亀姫役で出演する當真あみ。ほかにも出演ドラマが複数決まっており、今もっとも“伸び盛り”といえる存在。「沖縄出身で印象深いルックスに、意志の強そうな眼差し。16歳とは思えない雰囲気がある」「清純派女優の登竜門的なCM『カルピスウォーター』に起用されたこともあり、期待は大きい」(広告代理店関係者、以下同)。
7位の古川琴音は、ミステリアスな歩き巫女を演じる。さらに今年は、主演映画も公開予定だ。「一度見たら忘れられない顔立ち。久しぶりに個性で勝負できる女優さんだと感じた」「コロコロと表情が変わる豊かな表現力は、CMでも生かされるはず」。
9位の豊嶋花は、有村架純演じる瀬名の侍女という役柄。現在15歳だが、芸能活動は1歳からの“ベテラン女優”だ。「天海祐希と共演した、キリン『iMUSE』のCMが印象的」。
新大河ドラマ女優陣のほかには、「坂道アイドル」の注目度が高いようだ。
2位にランクインしたのは、日向坂46の影山優佳。1位とはわずか3ポイントの大接戦だった。趣味はスポーツ観戦で、熱烈なサッカーフリーク。昨年のカタールW杯関連番組で一気に知名度を上げた。「将来的にはコメンテーターやスポーツキャスターとしてもいける」「アイドルがサッカーを語ると炎上することもあるが、彼女はリスペクトされる存在。名門高校出身で、知的なキャラクターもいい」。
6位は齋藤飛鳥。乃木坂46のエースだが、今年卒業コンサートの開催が発表されている。「卒業直後は注目度がアップするだけに争奪戦は必至」「もともとアーティスト志向が強いが、どうなっていくのか注目している」。
10位は乃木坂46の山下美月。NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』にヒロインの親友役で出演している。「老若男女に顔と名前が浸透するので、朝ドラ効果に期待大」「男性だけでなく、同性からの支持が高いのは、CMでも強みになる」。
そのほか、12位に元乃木坂46メンバーの堀未央奈がランクインした。
海外勢では、16位にハ・ヨンスがランクイン。韓国で女優として活動していたが、昨年11月、日本での活動開始を明らかにした。「日本人が好みそうな顔立ちをしているし、広告のモデルとしてもやっていける美貌」「とにかく小顔でスタイルが抜群」と期待は大きい。
この調査に協力したテレビ局プロデューサーはこう語る。
「今はテレビの影響力が弱まり、『無名時代から使い続けて徐々にスターになっていく』という昔ながらの手法が通用しなくなりました。そのぶん、ひとつの作品やCMなどをきっかけに、爆発的にブレイクする“瞬発系”のタレントが多くなってきています。それだけ芸能界の入れ替わりが、激しくなってきているということなのです」
今年はうさぎ年。このランキングのなかで、もっとも大きく“跳ねる”美女は、誰なのか――。
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