2023年10月に当て逃げ事故を起こし、活動自粛していたお笑いコンビ、FUJIWARAの「フジモン」こと藤本敏史が、3月23日、活動自粛明け以降、初めて地上波テレビに復帰した。
藤本が出演したのは、23日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)。向上長(司会)の明石家さんまは、ひな壇に座る藤本を「目が合うてしもた」と、ひとイジり。藤本を名前で呼ばずに「彼」と呼ぶさんまに、藤本は「冷たくされて当たり前です」と返すと、「ちょっとすみません、一度だけ。本当に申し訳ございませんでした!」と大きな声で謝罪した。
これに共演者の芸人仲間からは拍手とともに「おかえり!」など、温かい声が飛び、収録はいつもどおりの雰囲気に。「逃げモン」などとイジられた藤本は、「言わんでええねん」「もう『逃走中』に出ても絶対、逃げない。始まってすぐ自首します」などとツッコミやボケを繰り出し、さっそく笑いに変えていた。
この藤本の地上波復帰は、放送直後からSNS上で、
《何の説明責任も果たさず 勝手に自粛して しれ~っと復帰している》
《半年での復帰早くない?》
《笑いに昇華するもんじゃないよ》
など、反発の声があがっていたが、共演者のなかにも露骨に不快感を露わにしていた人物がいる。お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルだ。
フジモンの態度に「なんか明るいな」とこぼした野田は、藤本に対する「かなりの長い(自粛)期間やぞ。今日はがんばって、明るくしてんねん」というさんまのフォローや、藤本自身の「いや野田、俺、150連休やってんぞ」という返しを受けても、
「150連休した感じじゃないんだよな。温まりすぎてる」
「こんなに不祥事ばっか起こして。吉本の芸人、当然のように戻ってくるのをここ(向上委員会)で処理する、みたいなシステムができるのを、俺は許せないんですよ」
などと、不満を連発。「誰かが救いの手を差し伸べんのがやな、仲間ってもんやろ。世間はどう言うかは知らんけどもやな」と、さんまが再度、フォローの手を入れるも、野田は「もっと、腫れものにさわるようにしましょうよ。しゃべり出したら、みんな黙りましょうよ」と、最後まで自身のスタンスを変えることはなかった。
不祥事芸人に対する自身の主張を貫いた野田に対し、ネット上でおおむね共感の声があがったほか、「一連のやり取りはすべてネタ」などの声も寄せられた。
そんななか、意外にも厳しい声が飛んだのが明石家さんまへ向けてのものだった。
《野田よく言ってくれた。明石家さんまも甘すぎるんだよ》
《さんまがOKなら何もかも解決ということなの?》
《もっとちゃんと藤本の言葉で何があったのか、どうしたのかなどなど説明なりして欲しかった。中途半端にもならず、しれっと番組参加してんのは何故なんだ?もうさんまも嫌いになりそうだわ》
お笑い界の“帝王”に守られた形での復帰劇に、誠意を感じなかった視聴者は多かったようだ。
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