「乃木坂46にいたときから『20歳で投資を始めよう』と決意していました。国内株投資を開始し、5年間、毎年10%以上の利益を出しています」
「『完全に失っても後悔しない金額しか投資には使わない』と決め、貯金から20万円だけ株に投資したんです」
「損切りをせず、少しでも株価がプラスになったら売って、別の株を買うという方法を繰り返していました。原資が増えてくると、常に2〜3銘柄を保有するようになりました」
「勉強しないまま利益が出たので、『投資は難しくない』という感覚がありました。それから経済や投資の本を読んで勉強をしました。
「企業をしっかりと調べてから株を買うのが基本だ、と学んだのです。それまで、財務諸表の存在もよく知らなかったのですが、その見方を勉強すると、安全に株を買うことができるようになりました」
「一番のおすすめは日本株ですが、株に興味のない方には投資信託です。私はiDeCo(個人型確定拠出年金)を、ずっとやっています。自身の資産を増やすという意味で、なるべく若いころから始めたほうがいいと思います」
「少額から安全に試してみたいという人には、いいです。ただ、利益は出しづらいと思うので、あくまでも株を買う前のシミュレーションとしておすすめします。『この100倍買っていたらどうなったのだろう』というふうに、実際に株を買ったときをイメージしやすいと思います」
「自動売買のFXはギャンブル性が強いので、まったくおすすめしません。ゼロになっても惜しくないお金を使って運用するならいいと思いますが……。
「最近は私もバフェットにならって、短期よりも中長期の長い投資に重きを置いてます。投資総額は秘密ですが、持っている銘柄数は10社。5銘柄が、中長期的な運用。あとの5銘柄は、株価を見ながら短期運用しています。
(1)株を買いたい企業のビジネスモデルを知る
「中長期運用の銘柄を選ぶ際のポイントは、企業のビジネスモデルを知ることです。『ヤフーファイナンス』や『会社四季報』などに掲載される企業情報のなかから、特色欄や連結事業欄を見ます。このとき、必ず同業他社と比較し、設立年度などもチェックします」
(2)財務諸表を読めば、企業の実情がわかる
「財務諸表は損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書で構成されています。これを年度ごとにまとめたものが有価証券報告書です。
(3)利益推移・EPS・売上総利益率もチェック
「過去3年間の推移を見て、当期純利益が前期より減少している企業や、本業での儲けを示す営業利益が赤字の会社は、投資対象から除外しましょう」
(4)連結決算推移で自己資本や有利子負債を知る
「連結決算推移を見て、企業の自己資本や有利子負債の額を確認します。表は、『下から読む』が基本。表下部の自己資本がマイナスの企業は除外します。下部に記載されている有利子負債を当期純利益で割り、その数値がより小さい企業ほど投資先として安全と判断できるんです」
(5)キャッシュフロー計算書で「現金の流れ」を確認
「サイト『みんなの株式』で銘柄を指定して検索し、決算情報を見ると、自己資本比率、自己資本利益率(ROE)、総資産利益率(ROA)を確認できます。これらが低い企業は、投資対象から外します」
(6)「バフェット・コード」で購入銘柄を絞り込む
「『バフェット・コード』は、中長期の運用を目指す株を検索しやすいサイトです。ここでROEや自己資本比率を高めに設定して、条件検索で出てくる企業の株ほど安全です。
「都内で女のコがひとりで来店できる、麻雀カフェを開店予定です。物件探し、風営法申請、食品衛生責任者養成講習の受講など、ひとりで準備中です。財務諸表の読み方など、投資で勉強したことが今後、店の経営にも確実に役立つと思います!」
なかだかな
26歳 乃木坂46を卒業後、2020年12月に『「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。』(PHP研究所、濱本明共著)を発表
写真・福田ヨシツグ
スタイリスト・菅野悠
ヘアメイク・小坂知未
(週刊FLASH 2021年4月13日号)