「『あきさみよー』を使うと、煽っているような、ケンカを売っているようなニュアンスになるので、実際にはほとんど使いませんよ。100年ぐらい前の話なら理解できますが……」(40代女性)
「暢子は東京のイタリア料理店で8年も働いている設定なのに、方言が抜けないなんてありえない。そこで東京の言葉になって『沖縄を捨てるな』と一悶着あるのが、むしろ普通でしょ」(同・30代女性)
「登場する沖縄県民の女性は半袖が多く、男性もタンクトップが多いですが、それはないでしょ。日焼けをすると疲れることを経験的に知っているから、長袖が多いです」(40代女性)
「銀座にサンダル(島ぞうり)を履いていくという感覚はバカにしていると思う。県内ですら、サンダルは近所を歩くときに履くもので、レストランに履いていったら、ちょっと痛いですよ。“世間知らずの田舎者” として描きたかったのかもしれませんが、ステレオタイプがひどすぎます」
「物語を壊している」と最も不評だったのは、暢子の兄で竜星涼が演じる比嘉賢秀だ。彼の口癖は「一攫千金」。何度も騙されお金を失い、家族に迷惑をかけておきながら真面目に働きもせず、ついには暢子のお金すら盗んでしまう。
「にぃにぃー(比嘉賢秀)はおかしすぎます。彼がドラマを壊している元凶じゃないでしょうか。“頭の悪さ” が度を越していますよ。トラブルメーカーとして物語を動かしたいのはわかりますが、都合がよすぎる。本土復帰前、ドル紙幣を円に交換する際に詐欺に巻き込まれるなど、“沖縄っぽい” エピソードを出すんですが、それがむしろ癪に障ります」(50代男性)
「本土復帰前の苦難など、真面目に沖縄の歴史を取り上げてくれればうれしいですが、今のところ、朝ドラに都合のいい “純真で間抜けな人たち” を使いたくて沖縄を選んだのではないかと疑ってしまう。なんとなく “上から目線” を感じてしまうんですよ。少なくとも私の周囲でこのドラマを賞賛している人はいません」(別の50代男性)