コンプレックスを解消し、前向きに人生を歩みたい――。美容整形といえば、見た目に気を使う女性のためのものという認識は、すでに古くなりつつあるようだ。
大手美容クリニックに勤務し、YouTubeやSNSで美容整形に関する情報を積極的に発信している美容外科医の北尾善杜医師と田口淳之介医師はこう語る。
「シミやほくろ取りなど、簡単なものはもちろん、男性も『イケメンになりたい』という理由で、整形をする方は多いですよ。技術の進歩によって、ダウンタイムが減ってきました。女性よりも公言しづらい雰囲気なので周囲に秘密にしている方は多いかもしれませんが……」(北尾医師)
顔のどの部分を、どう変化させればイケメンになれるのか。そこで参考になるのが、ジャニーズだ。
「どんな顔をイケメンと捉えるかには流行がありますし、本人のコンプレックスとも相談しながら、こちらからアドバイスすることもあります。そこで参考にしているのが、均整が取れているジャニーズのイケメンたちです。彼らが日本を代表するイケメンなのは間違いないですからね。
顔には「黄金比」と呼ばれるものがあります。髪の生え際から眉までの幅と、眉から鼻の下までの幅、そして鼻の下から顎下までの幅が1:1:1の比率であることが理想的なんです。もちろん、それぞれのパーツの大きさやインパクトにも左右されますが」
そこで本誌は、北尾医師と田口医師の2人に、参考になる「顔面黄金比」を持つジャニーズアイドルをランキング形式で聞いた。
■5位:山田涼介(Hey! Say! JUMP)
第5位は、“顔面国宝” とも呼ばれる山田涼介だ。
「圧倒的な目力を誇る平行二重と、透き通る白い肌は、まさに王子さまのようですね。黄金比という点では、ほんの少し人中(鼻から上唇まで垂直に伸びる溝)が長いですが、ほぼマッチしております。
控えめできれいな唇で、かわいらしさも残していてポイントが高い。フェイスラインや、鼻先と下アゴの突端部を直線で結んだライン、いわゆるEラインに余分なもたつきがなく、どの角度から見てもイケメンですね」(田口医師)
■4位:道枝駿佑(なにわ男子)
第4位の道枝駿介は、黄金比の乱れをパーツでカバーしているところが参考になるという。
「塩顔イケメンの道枝さん。清潔感漂う白くて透明な肌と、満面の笑みのときに見られるシャイニングスマイルは、現代の日本では欠かせない “太陽” となっているのではないでしょうか。
じつは道枝さんは、美容外科的な黄金比からは外れているんです。具体的には、眉から鼻の下までの幅である “中顔面” が短いのです。
しかし、絶妙な顔のバランスによって、幼く、かわいい感じがうまく出ています。こういうバランスの取り方もあるのかと参考になりますね」(北尾医師)
■3位:目黒蓮(SnowMan)
テレビで見ない日はない目黒蓮は、3位にランクイン。
「めめこと、目黒蓮さんも素晴らしいバランスです。道枝さんと違って、黄金比と比べると少し中顔面が長く、面長な印象はありますが、それがセクシーな魅力を醸し出しています。
ポイントは目元なんですね。綺麗な平行二重ですが、涙袋は控えめです。涙袋があると愛嬌は出ますが、ない方がセクシーで妖艶な印象になるんです。
唇の横幅がやや狭いのも特徴的です。黄金比から外れていても、独自の魅力が出る、とてもいい例ですね。余談になりますが、スラッとした長身小顔のスタイルも魅了を倍増させています」(田口医師)
■2位:中島健人(SexyZone)
断トツの女性人気を誇る中島健人は2位だ。
「中島さんは、とくにいま流行りの顔だと感じます。キリッとした眉毛に少し彫りの深い目鼻立ち。黄金比もそうですが、中島さんは “白銀比” なんですよ。これは、顔全体の横幅が1、縦幅の辺が1.4で成り立っている顔のバランスを指します。
お化粧をして、女装をしてもとてもきれいだと思いますね。小鼻の横幅が少し大きいのですが、スッとした鼻筋により、それも中島さんの魅力に変わっていると思います」(北尾医師)
■1位:平野紫耀(King & Prince)
圧倒的1位は平野紫耀。驚くほど黄金比にマッチしているという。
「平野さんは、完璧ですよ。ほぼ黄金比の配置どおりなんです。加えて、平行型の広すぎないナチュラルな二重と、ぷっくりとした涙袋が魅力を増しています。
美容外科では、男性から『目元を変えたい』というリクエストもかなり多くなっておりますが、実際に二重埋没手術で平野さんのような完璧な二重を作るのはなかなか難しいんですね。しかし、目指すところではあります。
また、鼻の穴の形は少し横長から丸型となっており、鼻翼は黄金比よりやや広くなっておりますが、高さがしっかりあり、きれいなEラインとフェイスラインが男性らしさを引き出しています」(田口医師)
ジャニーズのイケメンたちの顔に共通するのは、少し特徴的なパーツを、逆に本人の魅力にしている点だ。
「“黄金比” や “白銀比” など、美しい顔を定義するための尺度は複数ありますが、少し外れたところが、逆に自分らしさだったりもするんです。
コンプレックスのあるパーツそのものを変えるのか、微調整して自分の魅力に変えるのか。多くのやり方を学ぶことができますね」
これほど美しい顔で、歌って踊れて演技もできるのだから、世の女性がメロメロになるのも納得だ。
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