2月21日、「アンガールズ」の田中卓志(46)がMCを務める冠番組『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)の4月からのスタートが発表された。
同番組は先生に扮した田中がゲストを“生徒”として呼び出し、「一斉テスト」を実施するという“お笑い教育バラエティ”になるという。
2022年にデビュー20年を迎えた田中はいま、公私ともに“絶好調”といえよう。
「イジリに対しての返しで爆笑も取れますし、日本有数のリアクション芸人として『出川(哲郎)さんの後は田中さんしかいない』と言われるほどです。仕事のスケジュールがなかなか取れない芸能人として、もともと業界内では有名でした」(芸能関係者)
たびたび「彼女いない」を公言し、『有吉の夏休み』(フジテレビ系)などでも女性タレントからの“フラれ役”を演じてきた田中だったが、プライベートでも変化があった。
2022年1月6日に配信されたポッドキャスト『アンガールズのジャンピン』(ニッポン放送)のなかで、交際女性がいることを明かしたのだ。
2022年に入って“果報”が続々と届く田中だが、「ジャンガジャンガ」の一発屋危機から“キモキャラ”としてブレイクした彼が、ここまで上り詰めることができた理由とは――。
「知性や誠実さで“キモキャラ”を打破する傾向が、昨今の芸能界ではあります」と、女性誌記者が話す。
田中の“同志”が、その代表例だ。記者が続ける。
「『南海キャンディーズ』の山里亮太さんですよ。現在『土曜はナニする!?』(関西テレビ)で共演する山里さんと田中さんは同期芸人。さらに、田中さんは国立・広島大学卒、山里さんが関西大学卒と、ともに高学歴なんです。
そして、互いにピンで生き残るために“キモキャラ”を売りにしてきた経緯があります。しかし、山里さんは2019年に女優の蒼井優さんと結婚されたことで、完全に“脱・キモキャラ”に成功しました。この出来事は、田中さんの好感度にも影響があったと思いますよ」
山里の結婚と同時期、田中の仕事面での“風向き”も変わったと、テレビ局関係者が話す。
「2019年末ごろからでしょうか、『バイキング』(フジテレビ系)での“知的さ”を交えたコメントから、ひな壇芸人としての返しまで、オールラウンドにこなす姿が目に留まるようになりました。業界内でも、田中さんが『テレビタレントとして優秀だ』と囁かれ始めたんです。このころから“キモキャラ”需要よりも、“タレント力”での需要が上回っていました。
ただ、彼はもともと高学歴だし、ネタでもシュールな芸風を売りにしていたことで、昔から所属事務所内では“ふかわりょう2世”と考えられていたんです。
ふかわさんも『5時に夢中!』(TOKYO MX)でのMC抜擢により、イジられ系芸人から“回し”ができるタレントとしての地位を確立しましたから、業界では田中さんのMC抜擢も『成功する』という雰囲気になっています」
さらに、新番組の計画で思わぬ“幸運”もあったようだ。
「田中さんの所属事務所『ワタナベエンターテインメント』は芸人だけでなく、林修さんや伊沢拓司さんなど、文化人タレントにも強いことで有名です。目指している新番組の内容が“教養バラエティ”ですから、同事務所から“解説ゲスト”をキャスティングしやすいと、局側も判断したのではないでしょうか」(同前)
一発屋危機を乗り越えた20代、“キモキャラ”ブレイクした30代、そして「四十にして惑わず」で、MCタレントの道を行く。
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