ジャニーズ事務所は8月31日、故・ジャニー喜多川前社長による性加害問題における「再発防止特別チーム」の提言を受けて、会見を9月7日におこなうと発表した。
同問題については、外部の専門家による再発防止特別チームが、8月29日に会見。ジャニー氏の性被害は「少なく見積もっても数百人の被害者がいる」とし、事務所に対して性加害を事実と認めて謝罪し、金銭的賠償を含む救済措置を考えることを提言。さらには、ガバナンス不全の最大の原因のひとつに同族経営の弊害をあげ、「ジュリー氏が経営トップのままでは、社員、役職員の意識を根本から変え、再出発を図ることは極めて困難」として、ジャニー氏の姪であるジャニーズ事務所社長・藤島ジュリー景子氏の辞任を提言した。
そこで俄然、話題の中心になっているのが「ジャニーズ次期社長」だ。とはいえ、「適任者」が見当たらないのが現状のようだ。
8月30日に「東スポWEB」が、元ジャニーズ事務所副社長である滝沢秀明氏と“SMAP育ての親”といわれるI女史に対し、「適任」という声があがっていると報じた。2人とも、ジャニーズの現体制と反目し、それぞれ新たな事務所を構えた経緯があり、ドラスティックな改革に2人の手腕が期待されるというものだったが、ネット上では強烈なアレルギー反応が。
「被害を告白している人たちの在籍期間を考えると、当時、ジャニーズJr.を担当していたI女史や、後輩の育成をしていた滝沢氏の責任にも、焦点を当てるべきと考える人は多いです。
性加害は、ジャニーズ事務所内で共有されていたものの、隠ぺいされ続けていたという報告も出ており、次期社長への期待どころか、むしろ被害を知っていた可能性がある2人の“逃げ得”は許さない、という意見のほうが目立ちます」(芸能ライター)
同じ理由で、所属タレントの社長就任も難しそうだ。
「年功序列で東山紀之さん、城島茂さん、井ノ原快彦さんあたりが候補となりそうですが、『後輩の被害を見て見ぬフリをした』と後ろ指をさされ、世間に受け入れられるのは難しいのではないでしょうか。
同族経営が問題視されていることから、すでに経営にも関与しているとされるジュリー氏の長女も候補から消えるでしょう。そもそもジュリー氏が100%の株主であることから、“院政”を防ぐためには外部からの招へいが望ましいのでしょうが、『東スポWEB』が大手レコード会社の社長が、社長就任の打診に断りを入れたと報じているように、業界に『火中の栗』を拾ってくれる人がいるのかどうか……」(芸能関係者)
数百人のジャニーズタレントを、誰が率いることになるのだろうか。
外部リンク