「問題の動画では、ヒカルさんは冒頭から『ちょっと正直これはリスクもある』『結構危ないです、ぶっちゃけ』などと、視聴者を煽っていました。キャッチ(客引き)から“1時間4000円”という案内を受けて、徒歩で雑居ビルにあるバーへ入るのですが、1時間弱飲み食いして会計すると請求額は9万2000円。そこでバーの店員に動画を撮っていたことなどを告げて、ぼったくりを認めさせるという流れでした」(週刊誌記者)
「この時は、閉店セールをしている店に行って在庫を一括で購入したにもかかわらず、3日後に行ったら、その店がまだ営業していたことをヒカルが追及する内容でした。観念した店主が閉店を約束したという流れでしたが、店舗がいかにも急ごしらえだったことや、そもそもそれだけの在庫がまだあることなどへの疑問、店舗にレジスターなどの機器がないことを次々と指摘されて、言い訳ができなくなった末のことでした」(前出・週刊誌記者)
「じつは、ぼったくり動画で取り上げられた店の中には、実際に反社が絡んでいる店舗もあります。YouTuberの所属企業に転職した元スカウトとかから頼まれるんです。実際、自分もハーフ系で人気の男性YouTuberに店舗を貸したことがあります。たいていは、会計時にYouTuber側がぼったくりではないかと訴えると、奥から店舗関係者を名乗る強面が登場して、店舗内や近くの事務所で『払え』『払わない』とやり合い、最後は隙を見て逃げたり和解したりという流れですね。当然、レンタル料はもらいますが、向こうは自分のことを反社だとわかって金を払ってるわけです」
「歌舞伎町で実際にぼったくり被害が多発していた数年前でも、客とやり合うのは最後まで店員でしたよ。暴力団員は絶対に表には出て行かなかった。客との支払いトラブルに我々が直接的に関与できたのは、旧暴対法が施行された前くらいまでの話で、今は自分らが出て行ったら即、警官が来ます。我々が組の傘下の事業会社に営業させているような店舗では、そもそも警察が介入するようなトラブルになった際の逮捕要員として店員たちを雇っているわけで、そこに自分らが出て行ったら意味がないじゃないですか。客との間で料金トラブルが起きたら、店員に何時間でも店内で説得させますよ」
「昨年あたりから、元暴力団員や元関東連合といった“ヤカラ系YouTuber”が続々と出現して、一つのトレンドと化しています。闇社会の内側を暴露することはアングラメディアの王道なので、予想されたことではあります。