2019年11月に覚醒剤取締法違反の罪などで逮捕、起訴された田代まさし(64)。2020年7月に懲役2年6月(うち6カ月は保護観察付き執行猶予2年)とする判決が下された。
しかし8月、収監予定日の2日前に糖尿病で緊急搬送されたため、田代がいまだに収監されていなかったことが本誌の取材により発覚した。「取材の数日後、再度、収監のために検察庁に出頭したんです」と明かすのは、田代の近親者だ。
「でも『PCR検査を受けてください』と言われて追い返され、結局、その日も収監されなかったんですよ(笑)」
田代はその後、収監された。以前、本誌の取材に対し「刑務所には正直、行きたくはないよ。つらいところだからね」と本音を漏らしていたが、収監直前(冒頭の写真)、どんな言葉を残していったのだろうか。
「当然、刑務所は嫌でしょうね。半面、『早く入って罪を償いたい』とも話していました。糖尿病やコロナの影響で延びていましたから、『やっと入れた』という気持ちもあるでしょう。『刑務所では、仏画を描こうと思っているよ』とも話していました。
じつは、以前服役していた際も、絵を描いて送ってくれていたんです。収監されてから1カ月以上経過した今では、食事が質素なためか、糖尿病も回復傾向だそうです」(前出・近親者)
近しい関係者は、田代が保釈中、薬物依存症を克服する方法に悩んでいたと話す。
「保釈中、(薬物リハビリで有名な)ダルクとは別の、ある民間リハビリテーション施設に入りました。そこでは薬物依存症だけでなく、アルコール依存症、ギャンブル依存症の患者さんと毎日、ディスカッションをおこなっていました。
また、ボランティア活動の一環として、地域のゴミ拾い、農作業、飲食店の手伝いもしていました。しかし、その施設は田代さんにひたすら反省を促すばかりで、前向きな気持ちになることができなかったそうです。そこで、病院での薬物治療に切り替えました」
田代は本誌に「出所したら、薬物の怖さを伝えたい」と語っていた。どうか健康なまま、刑期を終えてほしい。
写真・ F-Pro HAGI
(週刊FLASH 2021年1月5日・12日合併号)
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