「ジャニー氏は小学生を膝の上に」NHK本部に"蜜月の象徴"7階リハ室 事務所所有ビルで大家と店子の関係
「若年層の視聴率がほしかったんですよ。だから、忖度を続けてしまったんです……」
と、後悔を口にするのは、NHK関係者だ。
「NHKの本部である東京・渋谷の放送センターの西館に“魔の7階リハ室”があったんですよ。ここに、ジャニーズ専用の部屋が用意されていたんです。NHK職員はほとんど近寄らず、お菓子の自動販売機に群がる“子供たち”と、ジャニー氏が自由に闊歩する異様な空間でした。局内の一部の関係者の間では有名な話ですよ」(前出・NHK関係者)
「NHKホールで、ジャニーズJr.がステージショーを繰り広げる番組です。バックダンサーとしてしか表舞台に立てないジュニアメンバーに、スポットライトが当たる貴重な場でした。これまでにKAT-TUN、NEWS、Kis-My-Ft2といった数多くの人気グループが、ここで下積みを重ねました」(芸能記者)
“少年”たちの育成に、ジャニー氏も熱を上げていた。
「番組のキャスティングや編集に、直接、ジャニー氏が関わっていました。どのコを何秒、映すのかなど、細かいこだわりが多く、担当者は苦労したそうです」(前出・NHK関係者)
「そもそも、私がジャニーズJr.のオーディションを受けたのが、NHKの西館7階リハ室でした。合格後は、週に3回は通っていましたね。私のときは、707号室か709号室だったと思います。当時はジャニーズJr.が出演するテレビ東京の番組や、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)のリハーサル、そしてジャニーズ本体のコンサートの練習もこの部屋でした。NHKのなかにあっても、ジャニーズ事務所の一部だという認識でしたよ」
「事情を知らないドラマ部の職員は、なぜ7階のリハ室はぜんぜん予約できないんだと愚痴を言っていました。706号室や707号室など、時期によって7階の複数の部屋をジャニーズが押さえていました。ジャニーズタレントへの雑誌のインタビューなどもここ。ジャニーズによる“占有”は、2019年末のコロナ禍まで続きました」
「9月11日に放送された『クローズアップ現代』では、ジャニーズ事務所とNHKの関係を検証していましたが、肝心の“ジャニ担”やそのOBは番組への証言を拒否したそうです。“魔の7階”の存在すらふれられておらず、蜜月関係を隠そうとしているんですよ」(前出・NHK関係者)
「『PARKWAY SQUARE3ビル』という、ジャニーズ事務所が所有する渋谷の瀟洒な7階建てビルです。NHKは、数年前から3フロアほど賃借契約しています。職員への表向きの理由は、老朽化した放送センターの建て替えに備えて、機能を分散する必要があるというものです。内部には『MDS(メディアデザインスタジオ)』と呼ばれる、ネット配信ができる簡易スタジオや、番組の編集をおこなう設備があります。しかし、放送センターの取り壊しはまだ先ですし、一部のフロアは職員向けのセミナーや就活イベントなどで不定期に使用される程度で、あまり使われていません」(NHK関係者)
「賃借料が割高で、年間2億円か、それ以上といわれています。春に退去するという話も出ていましたが、いつの間にか延長されていました。まさか“大家”のタレントに出演してもらうために、契約しているとは思いたくありませんが……」(NHK職員)
「すべて事実であれば、場合によっては会長のクビが飛ぶような案件です。性加害から目を背けてきただけではなく、積極的に関わっていたことになるわけですから。便宜供与にあたる可能性があり、国会でNHKの予算審議をおこなう際、追及されるかもしれません」