「(プレゼントの)ネタがつきますわね。間違って前と同じものをあげてしまってもね」
「夫が地元の挨拶回りをして帰ってきて、『ただいま〜。今日は何の日だ? 結婚記念日だ。はい、お団子あげる』って。時間がないから(本人も)考えたんでしょうね。やっぱり手ぶらじゃ帰りにくかったのかな。どんなものをいただいても、心がこもっているのが一番」
「図書館から彼女が本を抱えてトットットッと(出てきた)。『こんな綺麗な人が世の中にいたんだ』って」
「卒業式のあとに謝恩会があって、帰りに車で送ってあげて。『じつは……結婚を前提に』と言ったが、ものの見事に断られた」
「銀行員として一生懸命働いているころに、うちの父親が亡くなった。で、ずっと音信不通だった彼女からお悔やみの電報がきて。それに『ありがとう』と電話したところから話が始まった」