北京五輪「無理やり開催」の裏で入国日本人が “監禁生活” にSOS…「ご飯は味もにおいもひどい」
「あまりにもつらかったです。仕事のためとはいえ、入国したことを後悔しました」
「中国内陸部の陝西省西安市では、昨年12月23日からロックダウンが実施されました。厳しい制限で食糧難に陥る市民が出るほど。1月24日に解除されましたが、コロナへの徹底的な封じ込め作戦は継続中です。どんな手を使ってでも北京五輪を開催させるという、習近平国家主席の強い意志の表われです」(国際部記者)
「そもそもビザ免除措置が停止されているので、膨大な書類を提出してビザを取得する必要があります。さらに、省によって14日間から21日間の完全隔離期間が設けられています。私は14日間でしたが、これが地獄なんですよ」
「日本人は私一人だけ。空港では一歩歩くたびに、防護服を着た職員がその後ろに消毒液をまき散らす。そのせいで床は全部びちょびちょです。私がウイルス扱いでした」
「エレベーターのボタンにさわることすら許されません。部屋代は1泊240元、3食配られる食費は1日あたり100元。合計340元を2週間分、事前に支払いました」
「このクオリティでは、ぼったくりですよ。たいていの場合は3種のおかずとご飯にフルーツのセット。においがひどく、味もマズすぎるのでフルーツぐらいしか食べられません。部屋の外には一歩も出られず、隣室とのモノの貸し借りやネット通販も禁止。公安警察からの通達なので、破れば逮捕されると、コーディネーターに脅されました」
「中国の社員食堂などでよく出される典型的な庶民のメニューですね。ふつうなら価格は20元程度のもの。明らかに割高です。現在、五輪関係者を除き、中国に入国する外国人は『ウエルカムじゃない』ということです。おなかを壊さなかっただけありがたいと考えるしかないですね」
「地方役人からすれば、自分が管轄する地域で感染爆発が起きればクビが飛ぶので、苛烈な対策をとらざるを得ません。しかし、実質GDP成長率を低下させるほど “ゼロコロナ政策” は確実に中国経済にダメージを与えています。“メンツ” のために北京五輪を無理やり開催することが、中国にプラスなのかどうか……」