【北九州母娘刺傷事件】驚愕!待ち合わせができない子どもたち…「位置情報共有アプリ」で事件は起きた
「SNSを通じて知り合った」
「少年は東京都葛飾区に住んでいましたが、8月8日に家族から行方不明届が出されていました。被害者少女とは『位置情報共有アプリ』で繋がっており、そこから少女の自宅を特定し、待ち伏せていたとみられています」(社会部記者)
「Zenlyは“友達”として繋がっている知人の現在地や滞在時間などをマップ上で確認することができるアプリです。2015年にフランスで開発されたあと、2018年ごろに日本に上陸し、中高生を中心に爆発的な人気を誇っています。SNS上だけの繋がりの他人とも、アカウントIDをもとに位置情報を共有する友達になることが可能です」
「いまの子供たちは待ち合わせをするとき、明確に場所を指定しません。“言いだしっぺ”の責任感に耐えられないのか、『○○らへんで』と非常に曖昧な約束をして、近くまで行ったら、あとはZenly上に表示される友達の位置情報を頼りに“集合”するのです。
“東京ドーム何個ぶん”といった広さの巨大ショッピングモールが中高生の“遊び場”になる郊外や地方都市でも、ひと目で友達のモール内での居場所がわかるZenlyは、非常に役立つために浸透しているんです」
「高校生になったときにみんな使っているので始めました。友達と遊ぶときは時間と場所を決めたら、あとはアプリで落ち合います。私は50人くらい“Zenly友達”がいて、SNSで知り合った人もいますよ。その人たちとは実際には会ったことはないけど、それが当たり前なので他人に位置情報がバレてるとかそういうのは考えたこともないです。友達の位置情報を見て、近くにいたら遊びに誘ったりもしています」
「私の子供も中学生のころから利用していて『遊ぶときに便利だ』くらいの考えで、自分の居場所が他人にバレていることへの恐怖感や嫌悪感はまったくないです。学校内でも事件やトラブルに巻き込まれたという話は聞いたことはないですが、進級するにしたがって、だんだんとコミュニティが広がっていくと、事件に巻き込まれる可能性があるんじゃないかと心配しています」
「19歳のときから、大学の同級生とつき合っていて、今年2月に別れました。電話で別れ話を切り出したら、カレには教えていなかった都内の実家マンションにまで来たんです。私も中学のときからZenlyを使っていたし、カレも使っていたので私の位置情報を調べて押しかけてきたんです。でも、部屋番号まではわからないから9階建てマンションの全部屋の呼び鈴を鳴らして、私の家を見つけ出そうとしました。その体験がとても怖くて、カレとの連絡を断つと同時に、Zenlyもスマホから削除しました」