3月18日、シンガーソングライターのmiwaと、元競泳五輪金メダリストの萩野公介氏が、離婚を発表した。
miwaは自身のファンクラブサイトにて、《本日はこの場をお借りして、皆さまに離婚いたしました事をご報告させていただきます》と発表。《ご心配をおかけしてしまうかもしれませんが、これからも変わらぬ情熱を音楽にささげていくとともに、大切な人を守れる地面のような人になれるよう精進してまいります》ともつづっている。
2人は2019年に結婚を発表し、2020年には第一子が誕生していた。萩野は2021年の東京五輪で現役引退を表明し、引退後は解説者として活動。1月には、パリオリンピックの日本テレビアスリートキャスターに就任したことを報告した。miwaは1月放送のドラマ『厨房のありす』(日本テレビ系)で主題歌を担当するなど、公私ともに順調とみられていたが……。
夫婦の間になにがあったのかは定かでない。だが、2023年6月、萩野は妻を置いて「謎の新興宗教」の布教活動に参加していたことを、本誌が報じている。
6月、元競泳選手の北島康介と、元柔道家の吉田秀彦が、東欧・ポーランドから帰国した姿をキャッチ。関係者は、当時、本誌の取材にこう語っていた。
「彼らは、ポーランド在住のウクライナ避難民に向けて『玄米粉』を届ける『世界平和人道支援団』として、5日に羽田空港から出国。8日に成田空港へ帰国しました。店での打ち上げにはいませんでしたが、2人に加えて北島さんの後輩の萩野公介さんも一緒に渡航していたんです」
じつは、この活動は宗教法人「不二阿祖山太神宮(ふじあそやまだいじんぐう)」と、その関連団体「地球(ちだま)と共に生きる会」によるものだという。「世界平和人道支援団」は、2022年6月から活動しており、北島は第1回から海外渡航に参加。吉田と萩野は、今回から名を連ねていた。
全員が五輪金メダリストの “世界的トリオ” とつながる教団について、新興宗教に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏が、当時の本誌取材にこう語っている。
「不二阿祖山太神宮は、2009年に設立。2012年に現在のように改称し、山梨県富士吉田市に移転した教団です。安倍昭恵さんが傾倒し、教団関連イベントの名誉顧問だったことでも有名です。教祖の渡邉聖主(せいす)氏は、『宮下文書(みやしたもんじょ)』と呼ばれる古文書を教義の中心にしています。
神武天皇よりも以前の200万~300万年前に、教団本部の場所に『富士王朝が存在した』と主張しており、宮下文書に記された古代神社の再建を、活動の中心にしているんです。私が話を聞いた信者は『境内にある3本足の鳥居の真下では、電磁波の悪影響を防ぐことができる』『イエス・キリストもこの地で修行した』と話していました」
教団の公式サイトには古代神社の再建計画が示され、30億円を目標に「奉賛金」を募っている。だが、偽史を研究する作家の原田実氏は、根拠とされる「宮下文書」について懐疑的に話していた。
「歴史学者の間では、ずさんな偽文書とみなされています。文書内に書かれている神社や王朝の実在はありえないというのが、現在の歴史学の認識です。ただ、富士山を中心にしたオカルトは昔から人気があり、オウム真理教の麻原彰晃も、宮下文書の影響で富士山麓にサティアンを造ったといわれています。
分別のある大人が、偽書の内容をオカルト的に楽しむのはまだいいですが、それを未成年などに史実と信じ込ませるのは問題だといえるでしょう」(教団は真偽について「有識者の判断に委ねている」と回答)
当時、北島らは出発と到着時に、子どもも含む多くの教団関係者から、見送りと出迎えを受けていた。教団名が記された小旗とTシャツを着て、信者は熱狂的な反応を見せていた。北島らと教祖の渡邉氏を信者が囲うように、写真撮影までおこなっていた。
萩野も所属し、北島が社長を務めるマネジメント会社と、吉田が柔道部総監督を務める「パーク24」に、渡航と不二阿祖山太神宮について尋ねたが、どちらも「回答を控えます」と言うのみだった。
萩野が “新興宗教の広告塔” となったことを、miwaは知っていたのか。萩野のSNSからは、離婚に対するコメントはいまだ確認できない。
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