NHKの『ガッテン!』が2022年3月をもって終了する。12月8日、『文春オンライン』が報じ、複数のメディアもNHK関係者らに取材している。
1995年にスタートした前身番組『ためしてガッテン』の初回から、立川志の輔(67)が司会を務めてきた同番組。番組名にもなっている「ガッテン!」という言葉は、すっかりお茶の間に定着していただけに、この報道は驚きを呼んだ。
「ここのところ、大御所タレントが起用されていた番組の終了報道が相次いでいます。27年間続いた上沼恵美子(66)さんの料理番組『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(テレビ朝日系)は、2021年度末で終了することが発表されました。
さらに、坂上忍さんがMCを務める『バイキングMORE』(フジテレビ系)も同じく、2022年3月に終了することが報じられました。
インターネットサービスの台頭が進むいま、各テレビ局は番組の“世代交代”に力を入れているということでしょう」(テレビ誌ライター)
番組の終了だけでなく、大御所が長寿番組を“卒業”するケースも続々。
ビートたけし(74)は、レギュラー出演している報道番組『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)を2022年3月末で降板。『サンデーモーニング』(TBS系)で“ご意見番”としての地位を確立していた張本勲(82)も、同番組への出演を年内で最後とする。
テレビ局関係者は、この“大御所卒業ラッシュ”についてこう語る。
「大御所タレントを起用することのネックは、おもに2つ。まずはギャラです。放送局に以前ほど金銭的な余裕がなく、番組にかけられる予算も少なくなっています。
そしてもうひとつは、大御所タレントには“炎上リスク”があるということ。張本さんは東京五輪のとき、金メダルを獲得した女子ボクシングの入江聖奈選手について『嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合って……』と発言。これまでにないほどの批判がネットで寄せられました。
“炎上上等”な、歯に衣着せぬ発言がウケることもあるようですが、このご時世、局からしてみればリスクのほうが大きいわけです。
大御所を“切る”ことさえできれば、その2つのネックを解消し、若年層をテレビに取り込む対策も打てるというわけです」
長寿番組の人気を支えてきた功労者でさえ「リスク案件」として、番組改編の波にさらされる時代が来ているのか――。
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