「制コレ」へのノミネートをきっかけに、子供のころからの夢だった芸能界へ。高校を卒業し、新潟から上京したところで、知人だったスカウトマンから、AVのスカウトを受けた。実家は両親と姉・弟の5人家族で、しつけに厳しい家庭に育った。
「デビューするころに、たまたま親と連絡をとることがあったので『こんなに秘密にして、モヤモヤするくらいなら言っちゃえ!』と思って、カミングアウトしちゃいました(笑)。そのときの反応はスゴかったです。
「『姉ちゃんのDVD、送ってもらえよ』とか、同級生にイジられていたっていうのを、だいぶ後になってから聞きました。適当に『はいはい』って感じで、受け流すようにしていたみたいです。そんなことがあってもへんに曲がらないでいてくれて、そこは弟に感謝かな、と思いますね」
「両親より、うるさかったですよ。嫌いなんです、そういうの。『いかがわしいっ!』って感じで(笑)。
「生まれる1カ月前、電話で母に『生まれる』って言ったら、AVのことを話したときより、びっくりしてました(笑)。『父親は、どうなってんの?』『ひとりで、そっちで育てる気なの?』と、あまりにいろいろ聞かれるので『生まれるまで、ちょっと待って』って(笑)。
「抵抗はないです。むしろ、話しておきたいかな。悪いことしてるわけじゃないし。『あわよくば尊敬してほしい』って思ったりもします(笑)。息子には、『チャラくなるなら、カネの稼げるチャラ男になれ!』って、ずっと言ってます」
いたがきあずさ
1988年11月23日生まれ アイドルに憧れ上京、スカウトをきっかけに’04年にグラビアアイドルデビュー。同年「制コレ」にノミネートされる。2007年にAVデビューし人気を博すも、2010年に引退。2012年に復帰し、活動再開。26歳で妊娠、1児をもうけた
取材&文・寺井広樹
※『AV女優の家族』は光文社新書より発売中
(週刊FLASH 2020年7月21日号)