SHOWROOM配信より
2018年12月8日の午後9時ごろ。公演を終えて帰宅したNGT48の山口真帆(23)は、マンションの部屋の玄関先に押しかけた無職男性(25)と男子大学生(25)に襲われた。悲鳴を上げると、男らに顔をつかまれ、押されたという。男2人は暴行容疑で逮捕されたが、12月28日に不起訴処分となっている。
山口は、2016年1月に青森県から、ひとり新潟県にやってきた。憧れの人は、小嶋陽菜(30)。アイドルに集中するため、携帯の番号とメールアドレスを変えて、故郷の友達から連絡が来ないようにした。NGT48の栄えある1期生。そのときには、こんな事件の被害者になるなんて思ってもいなかった。
「山口は2016年に『ハレンチハレンチ~』と連呼する動画配信が話題になった、美形だけど不思議ちゃんキャラ。2018年7月からは、『チームG』の副キャプテンを務めていた」(48グループに詳しい関係者)
だが1月8日夜に「SHOWROOM」でおこなった動画配信は、深刻なものだった。「殺されてたらどうするんだって思う。生きてる感じがしない」と暴行被害を告発し、号泣したのだ。
9日未明にはTwitterで本人がこう明かしている。
「あるメンバーに(※編集部注 男に対して)公演の帰宅時間を教えられ、またあるメンバーに家、部屋を教えられ、またあるメンバーは私の家に行けと犯人をそそのかしていました」
さらに、「その(※犯人の男が出てきた)部屋は違うメンバーが住んでた部屋でした」など、NGT48のメンバーが犯人に協力していたと訴えたのだ。
新潟以外が出身地のNGT48メンバーは、多くが、グループの運営会社が「寮」として部屋を借りている、同じマンションに住んでいる。
取材を進めると、複数のファンが寮の場所を知っていた。
「自分も場所を知っています。どうやって知ったか? たまたまです」(男性ファン)
「5人くらいの、ヤンキーっぽい見た目の男たちが、メンバーが暮らすマンション前で待っているのを見たことがある」(別のファン)
NGT48では2016年夏、中井りか(21)が自宅から動画を配信中、男性が家の外から「ジャージャー」と大声で掛け声をかける出来事があり、住所がバレていると騒ぎになった。また2018年夏には荻野由佳(19)が、「レッスン帰りの夜道で車に連れ込まれそうになった」とテレビで告白した。
「荻野の事件の後、運営はメンバーを車で家まで送るようになった。それでも、ヤカラっぽい男たちはマンション前に待機していた」(別のファン)
事件の起きる下地は、十分にあったのだ。また、インターネット上では、犯人や、山口が言う「犯人に協力したメンバー」について、何人かの実名が飛び交っている。
だが報道によると、警察の捜査では、犯人が特定のメンバーとつながっていることをうかがわせる情報はなかったという。
しかし、グループの運営は、メンバーが帰宅時間を教えていたことは認めた。10日、運営が出したコメントでは「メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまった」と説明している。
事件が明るみに出た翌日は、NGT48の3周年記念ライブだった。山口も参加。「たくさんお騒がせして申し訳ありませんでした」と、被害者でありながら頭を下げた。
当日は、山口の親友とされるメンバーの菅原りこ(18)が欠席。インターネットで「犯人に協力」が疑われているメンバーの1人が泣き出し、途中退場するなど、混乱の隠せないライブになった。
「事件を告白したときに、山口はTwitterに『皆さんにngtを嫌いになってほしくないからこの1ヶ月つらくても黙ってた。報道でもngtということは伝えないように私がお願いした』(原文ママ)と投稿している」(前出の関係者)
ライブで頭を下げたのも、グループを思うがゆえの行動だった。だが、これで一件落着、という軽い事件ではない。指原莉乃(26)のツイートで、記事を締めくくりたい。
「メンバーはこれからも応援してください、としか言えないと思う(中略)、運営側はそうあってはいけない。現状のままで応援してもらえるわけがないし、そんなこと思っているスタッフはいないと信じたいけど、このままで応援してもらおう! というのはおかしい」
(週刊FLASH 2019年1月29日号)
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