元V6の井ノ原快彦(47)、長野博(50)、坂本昌行(52)によるユニット「20th Century」(トニセン)が、東京都渋谷区で11月1日に喫茶店をオープンする。喫茶店の名前は「喫茶二十世紀」で、3人がオーナーを務める。
喫茶店は、最盛期の1981年には全国に15万4000軒あったというが、年々、減少。2016年には6万7000軒にまで減っていた。小さいころから身近な存在だった喫茶店の減少傾向を寂しく感じていた3人は、「喫茶文化を未来に残したい」という思いで、2021年夏から開店の準備を進めてきたという。
3人は店内のデザインや、メニュー開発も担当。「古きよき昭和」を思わせる店内のレイアウトから、店内で流す音楽の音響設備にまでこだわったという。メニューは、昭和の喫茶店からインスパイアしたナポリタン、たまごサンド、ソーダなどが提供される。入店は当面の間、「完全予約制で最大80分間」で、3人が今後、店頭に立つ可能性もあるという。
ちなみに、坂本は10年近くテレビ番組で料理コーナーを担当、調理師免許を持つ長野も食に対して広い知識を持つ。そして井ノ原は、2022年4月、母親のカフェオープンに協力している。本誌は当時、それを報じていた。
芸能人も暮らす高級住宅街。近くには大学もある瀟洒な一角に、井ノ原の母親はカフェをオープンさせた。当時、近隣住民はこう語っている。
「4月の中ごろ、お店のオープン前ですかね。イノッチがお母さまと一緒に、このご近所に挨拶回りに来てくださって。『今度、母が近くでカフェをやるので、よろしくお願いします。ひと言ご挨拶に伺いました』と、丁寧に頭を下げられました。オープン直後には、イノッチがお店に出て営業を手伝っていて、2度、びっくりしました」
4月下旬の午前9時すぎ、本誌はふらりと母のカフェに立ち寄る井ノ原を目撃した。周囲を気にするそぶりはなく、地域にも自然体で溶け込んでいるようだ。
「長年勤めていた会社を辞められたお母さんに、井ノ原さんが『家でじっとしているより“ボケ防止”で何かやったほうがいいよ』とすすめたのが、開店のきっかけだそう。とりあえず、3年間の期間限定で始めてみたそうです。とても明るく店を切り盛りされていますよ。
『息子のことは、恥ずかしいから黙ってるんです』と言っていましたが、それでも『たまに本人も来るんですよ』と、こっそり教えてくれました」(常連客)
店内は、カウンターにテーブルが2つある程度のシンプルな内装。コーヒー1杯400円という価格設定は、高級住宅街の中にありながら、“学生街の喫茶店”という雰囲気だ。
母親のお店に続いて、「喫茶二十世紀」をオープン。「喫茶文化を未来に残したい」という井ノ原の思いは、どうやら本物のようだ。
外部リンク