「昨今は、お天気キャスター目当てで報道番組を見る人が増えているんです」
そう語るのは、大手広告代理店キャスティング担当者だ。
「お天気キャスターは、かつては番組の“お飾り”的な存在で、人気タレントへの登竜門としか見られていませんでした。それが、いまでは天気予報専門チャンネルができるほど、このポジションに注目が集まっているんです。天気予報の精度が高まり、より詳細なデータが必要とされていることも、お天気キャスターが注目される要因でしょうね」(同前)
テレビだけでなく、インターネット媒体などでも多くのお天気キャスターが活躍している現在、本当に人気があるのは誰なのか。本誌が入手した、大手広告代理店によるアンケート調査結果を、視聴者のコメントとともに発表する。
1位に輝いたのは、檜山沙耶。気象情報会社「ウェザーニューズ」所属で、地上波テレビの出演がほぼないにもかかわらず、圧倒的得票数での1位を獲得した。人気の理由は、SNSでコスプレを披露する「サブカルオタク」ぶりだといわれている。茨城県出身で、2022年9月に「いばらき大使」に就任。いまや、お天気キャスターの枠を超えた存在だ。「番組に出ていると、ついつい見てしまうほど顔が整っている」「コスプレ姿も尊い」「茨城愛に溢れている素朴さも魅力」。
2位は久保井朝美。元アナウンサーで、2015年に気象予報士試験に合格した。城マニアでもあり、日本城郭検定2級を取得している。「美人だしハキハキしていて歯切れがいい」「手描きのお城にまつわるイラストやクイズなどを、毎回楽しみにしている」。
3位は駒木結衣。2022年の16位から大きくランクアップした。1位の檜山とは同期で、同じ『ウェザーニュースLiVE』(ウェザーニューズ)に出演している。「口角が上がった駒木ちゃんの笑顔を見ると、今日一日が幸せな気分になる」「前は檜山さん一択だったけど、最近になって駒木ちゃんに鞍替えした」。2024年は、同期の2人でトップ争い?
4位はマーシュ彩。貴島明日香の後任として、2022年4月から『ZIP!』(日本テレビ系)に出演中だ。お天気キャスター以外にも、2023年はドラマ2本に出演するなど、女優業にも力を入れている。「冬の寒い外からの中継で、ブーツ姿がとてもキュートだったのでファンに」「今年1月のドラマではちょっと嫌な女の役だったけど、演技力は高かった」。
5位の眞家(まいえ)泉は、40~50代男性から多くの支持を集めた。「32歳で若手とはいえないけど、若ければいいってもんじゃない。眞家さんには大人の魅力がある」「ダンスがめっちゃ得意で、踊っている動画をYouTubeでよく見る。スタイルが抜群」。
6位は、大学時代に気象予報士資格を取得したという才媛、晴山紋音(あやね)。「小動物みたいでコケティッシュな魅力。重苦しいニュースの後の清涼剤」。
7位は現役慶大生の林佑香。将来はアナウンサー志望だとか。「『めざましテレビ』の歴代お天気キャスターのなかでも品がある」「将来の活躍を見込んで、先行投資的に応援しています」。
8位も『めざましテレビ』(金曜)と『めざましどようび』(ともにフジテレビ系)に出演中の谷尻萌。2023年3月には、初の写真集を発売した。「京都出身で、少し関西訛りがあるところがかわいい」「あのタヌキ顔がたまらない」。
9位の国本梨紗は、現役女子高生キャスターとして話題になった。「はっきりとした目鼻立ちが印象に残る」。
10位は『ウェザーニュースLiVE』の大島璃音(りのん)。「大きな瞳と美しい黒髪に癒やされています」。
11位は『Nスタ』(TBS系)の國本未華。2020年まで『NHKニュース7』に出演していた。「キャリアがあるだけに、天気を伝える語彙力が豊富」と、実力が評判だ。
12位は友廣南実。同志社大学在学中の21歳で、関西圏限定の番組に出演中ながら、上位にランクインした。大学1年時に気象予報士試験に合格しており、アナウンサー志望だという。「とにかくめっちゃ美人! 東京の女子アナに負けてへんで」と、関西圏からの熱い支持を集めた。
13位は、ウェザーマップ所属の高安奈緒子。現在、2番組でお天気キャスターを務め、2020年に結婚して姓が変わっても人気は衰えない。「教員免許を持っているからか、学校の先生に天気を教えてもらっているような気分に」「結婚されても変わらないかわいさ」。
14位は『首都圏ネットワーク』など、NHKの番組に出演している片山美紀。NHKの契約キャスターだった2015年に、気象予報士の資格を取得している。「中継でのどーもくんとの絡みが楽しい」。
20位のなえなのは『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)に出演中だ。YouTubeやInstagramなどの活動をメインとするインフルエンサーで、Instagramのフォロワーは84万人を超える。得票のほとんどが10代の女性。「着ている衣装に目がいって、天気の話が入ってこないんだけど」との意見も……。
民放テレビ局の情報番組担当プロデューサーはこう語る。
「今回のアンケートで特筆すべきは、1位の檜山さんをはじめ、ネット媒体のキャスターが上位に多くランキングされていることです。とくに、ネット配信限定のお天気チャンネル『ウェザーニュース』は『テレビだと出演時間はわずかだが、動画配信なら長い時間見られる』と人気。また、SNSを通じて趣味や個性をアピールする方が増えているのも、このランキングに影響を与えているはずです。一方、テレビ各局では、気象予報士の資格を持つ人材のスカウトが増えています。そうした人材をアナウンサーとして採用する局も出始めており、今後のトレンドになるかもしれません。未来の人気アナが、このランキングの中にいるかもしれませんね」
まもなく梅雨を迎えるが、お天気キャスターのとびきりの笑顔が、一服の清涼剤になる――。
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