【レイチェル】Levi's® RED デニム「LR HIGH LOOSE TAPER MIDDAY BREAK」
レイチェル:これは色違いで同じのをもう一本買おうと思っているくらい本当に最高のデニム。
マミコ:このデニムを履いているレイチェルを今年めちゃくちゃ見たわ。
レイチェル:気に入ったらずっと履いちゃうからね。
FASHIONSNAP(以下、F):1990年代後半を思わせる、ハイウエストとスタックされたテーパードレッグが特徴的です。
レイチェル:デニムは好きなんですけど、私は骨盤が広い体型で。ただのストレートジーンズだとうまく着こなせなくて「良いデニムないかな〜」ってずっと探していたんですよ。これは骨盤から太腿のあたりまではゆるっとしていて、膝下あたりから細くなっているので、すごく私の体型にあっているんですよね。
F:通常のハイウエストジーンズよりもバックヨークが大きくVの字を描いていますね。
レイチェル:動きやすいのはもちろんなんですけど、このバックヨークのおかげですごい足が長く、綺麗に見えるんですよ。トップスをインしてもかわいいし。
F:ちなみにデニムは何本くらい持っていますか?
レイチェル:数えたことなかったなぁ。いただいた物もあるし、買ったけど履いていないやつもあるし。
F:古着屋で購入することが多いですか?
レイチェル:そうですね、基本的には古着屋さん。これは「リーバイス(Levi's®)」の公式オンラインストアで買いました。
マミコ:デニムをネットで買うのってかなり勇気がいるよね?サイズ合わなかったらどうしようとか思っちゃう。
レイチェル:リーバイスのオンラインストアは親切なんだよ!サイト内に「簡単サイズチェック」というボタンがあって。自分の体型を入力すると「こんな感じで着れるよ〜」ってイラスト付きで教えてくれる。それを信じて購入したらバッチリなサイズ感だった。
F:実店舗とオンラインどちらで購入することが多いですか?
マミコ:ネットが多いかも。
レイチェル:子どもが生まれたこともあって、すっかりオンライン購入が増えました。
F:コロナ禍の影響もあるんでしょうか?
レイチェル:そうですね。マミちゃんは特にそうだと思う。
マミコ:コロナ以前は「ネットショッピング意味わかんねー」と思ってた(笑)。
レイチェル:すごいアナログっぽいところがあるんですよ。電子マネーも嫌いだし。
マミコ:現金派!
レイチェル:電車に乗る時とか、スイカ(Suica)のチャージ金額が足りなくていちいち引っかかっている(笑)。
マミコ:信用できないというか「携帯の充電切れたらどうするんだろう」とか考えちゃうから現金は持っておきたいし、「実物を見ないでネット購入して失敗したらどうしよう」とか思うとなかなかオンラインショッピングも手を出せなかった。
レイチェル:ネットショッピングは克服した?
マミコ:もう大丈夫。レイチェルは、ネットショッピングで失敗したこととかないの?
レイチェル:あるよ!デニムとか指輪とか、ジャストサイズを選ぶ時は特に難しいよね。それでも今はオンライン試着とかもあるし、大失敗することは減ったかな。
【レイチェル】読書家が選ぶ今年読んで良かった本3冊
小谷正一著「当らん・当り・当る・当る・当れ・当れ」
F:こちらは1962年に出版された書籍です。なぜこのタイミングで「今年買って良かったもの」に選んだんでしょうか?
レイチェル:ずっと欲しくて探していたんですけど、今は絶版でどこにも売られていなくて。ネットで1万円くらいしたんですけど、思い切って購入しました。
F:どこで知ったんですか?
レイチェル:小谷正一さんの仕事を、エンターテインメントの昭和史を絡めながら紹介した馬場康夫さん著の「『エンタメ』の夜明け ディズニーランドが日本に来た日」を読了したことで気になっていたんです。小谷さんは、プロ野球のパ・リーグを設立したり、ディズニーランドを日本に招致したりしたと戦後を代表する凄腕プロデューサー。そんな彼が自ら筆を取った最初で最後の作品と聞いていたのでぜひ読みたいな、と。
F:どのようなことが書かれているんですか?
レイチェル:タイトルの「当たる」というのは、「ヒット」のことを指していて。「売れるものがどういうものなのか」を実在する会社や商材を例に分析しているんです。どういう組織構成で、どの世代に、どのようにアプローチしているのか、などの戦略が書かれています。
F:「ヒットするものの指南書」ということですね。
レイチェル:チェルミコに活かそう、とかではなくこういう本が純粋に好きなんですよね。
マミコ:「どうしたら売れるのか」みたいなビジネス哲学書好きだよね。
上間陽子著「海をあげる」
レイチェル:上間陽子さんは沖縄出身の作家で、風俗や性暴力、戦争などをテーマにした作品を発表しています。「海をあげる」は「Yahoo!ニュース本屋大賞2021年ノンフィクション本大賞」を受賞したんですが、ツイッターで上間さんの受賞スピーチの動画が流れてきて。「良い話し方をする方だな」と思い、購入しました。
11:18から上間陽子氏のスピーチ
マミコ:読んでみてどうだった?
レイチェル:「やばい」という言葉が本作において適切なのかは置いといて、やばい(笑)。内容は短編集みたいな感じで。上間さんと娘さんの関係性や地元沖縄の話など、その時あったことが淡々と綴られているだけ。ノンフィクション作品なんだけど、小説なのかな?と錯覚してしまいそうになるというか……。なんでだろう、とてつもないパワーを感じるんですよね。何がすごいのかははっきりとわからないんだけど、こんな風にラップが書けたらめっちゃかっこいいだろうな、と思う。
マミコ:レイチェルの読書好きは、リリック作りにもかなり活かされているよね。
F:新曲「三億円」の冒頭のリリック 「ぢっと見る手 楽にならないね 気持ち毎日 Monday」も石川啄木の短歌をサンプリングしていますね。
はたらけど はたらけど 猶わが生活楽 にならざり ぢっと手を見る
ー石川啄木「一握りの砂」より
レイチェル:読書もリリックも自分の一部になっているから「相互作用がある」ということに自分では気がつかなかったかも。
マミコ:発想の膨らませ方が小説を読んでいる人だな、と感じることは多いよ。
柴崎友香著「百年と一日」
F:33篇の短編からなる本作ですが、特徴的なのは長いタイトル。
「一年一組一番と二組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、卒業して二年後に再会したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話」
「角のたばこ屋は藤に覆われていて毎年見事な花が咲いたが、よく見るとそれは二本の藤が絡まり合っていて、一つはある日家の前に置かれていたということを、今は誰も知らない」
レイチェル:この本、マミちゃんも好きだと思うよ。
マミコ:装丁がかっこいいね。
レイチェル:柴崎さんの作品の中でもなぜこれを選んだかというと、私が好きなアジカンのゴッチ(アジアン・カンフー・ジェネレーションのギターボーカル後藤正文)が、帯を書いていたからで(笑)。
F:帯を書いている人で読む本を決める感覚はとてもわかります。
レイチェル:私の場合、読み終わって「いい本だったな」と思ったものは大抵、岸本佐和子さんが帯を書いている。勝手に趣味が合うなーと思っています。
F:2人とも読書家と聞いていますが、電子書籍と紙の本どちらが好きですか?
マミコ:物を減らしたいから電子書籍にしようと思って、この間タブレット端末を買いました。試しに読んでみようと思って小説を読み始めたんですけど、全然集中できなくて……。
レイチェル:わかる。文字が入ってこないよね。
マミコ:結局また紙の本を買い始めました(笑)。
レイチェル:私は、「ハウツー本とか情報が欲しいものは電子書籍にして、しっかり読み込みたいものは紙の本にするのがいいんだ!」と気がついてから電子と紙の二刀流です。
【レイチェル】アパッペマヤジフ オリーブオイル漬け生胡椒 abracadabra
F:「生胡椒」って初めて聞きました。
レイチェル:自分が胡椒好きであることに最近ようやく気がついたんですよ(笑)。そこからペッパーミルを買ってみたりと"胡椒街道"を驀進しています。
F:「アパッペマヤジフ」はどのようなきっかけで知りましたか?
レイチェル:これはアパッペマヤジフが経営している祐天寺のカレー屋さん「レカマヤジフ」にたまたま行って出会いました。ちなみにアパッペマヤジフという少し変わった名前は「フジヤマペッパー」を逆から読んでいるんですよ(笑)。
F:カレー屋さんの名前も逆から読むと「フジヤマカレー」になりますね(笑)!
マミコ:何にかけて食べるのが一番美味しいの?
レイチェル:なんでも合うよ。もちろんカレーも合うし、お肉やサラダ、パスタにオイルごとかける。ただ、全部胡椒の味になっちゃうから、味変でかけるのがいいのかも。私みたいに「胡椒の味が大好き!」という人は最初からガンガンかけていいと思う。
F:ガーリック味、ハーブ味の生胡椒オイルもあるんですね。
レイチェル:オリーブオイルに使っていない「塩漬け生胡椒」とかもあります。でも私は、オリーブオイルに漬けた「アブラカダブラ」というのが一番のお気に入り。マミちゃんにも今度買ってきてくるよ!すごい美味しいから。
【マミコ】MEJURI チェーンネックレス
マミコ:基本的にアクセサリーは着けっぱなしなので、今日も着けてきちゃいました。
レイチェル:マミちゃんは、いつもたくさんアクセサリーを着けているよね。
マミコ:そうだね。逆にアクセを着けていないと不安になる。この間珍しくピアスを着けずに美容院に行っちゃって。施術中は我慢したんだけど、やっぱり落ち着かなかったから急遽今日着けているゴールドのフープピアスを買ったの。
レイチェル:私はそれ香水かも。自分が無臭なのが耐えられない。
F:レイチェルさんはあまりアクセサリーは着けない?
レイチェル:たまに着けますよ。アクセ自体は好きなんですけど、アクセサリーが似合うような服装をあまり着ないし、「無くしたら悲しいな」とか思うと落ち着かなくて。でも、マミちゃんがくれたイヤーカフはよく着けてるよ。
マミコ:ありがとう。あれすごい似合っているよ。
レイチェル:シルバーのイヤーカフが3連になっている物なんですけど、お気に入り。さっきも言ったけど、アクセサリー自体は好きなので見る目がある人に選んでもらうのは嬉しい。
F:「メジュリ(MEJURI)」は、日本未上陸のファインジュエリーブランドです。
マミコ:へー!そんなこと全然知らなかった。
レイチェル:「日本未上陸」っていう響きかっこいいね。ファッショントレンドのアンテナが鋭い感あるじゃん。
F:カナダのトロント発ですね。
マミコ:そうなんですよ〜、カナダのトロントで創業した日本未上陸のジュエリーなんです〜。
レイチェル:急に感度高い感出してきた(笑)。知ってたよね〜?
マミコ:知ってた、知ってた!
F:(笑)。どういう経緯でブランドを知ったんですか?
マミコ:常に「いいアクセサリーないかなあ」と探しているんですが、ある日インスタグラムの広告で出てきて。
レイチェル:AIが「この人ずっとアクセ探しているな」と思って「あんたこれ好きやろ、必要やろ」って教えてくれたんだ(笑)。
マミコ:そうそう、だから一目惚れ。最初は違うネックレスと指輪を買ったんですけど、気に入ったので「メジュリの追い買い」をしたのが今日持ってきたものです。
F:一目惚れポイントは?
マミコ:元々チャームが付いているネックレスよりも、シンプルなチェーンネックレスが好きなんです。これはシンプルなんだけど、チェーンのディテールがスライスされているみたいで、少しだけ変わっているところがたまりません。長さも丁度良いですよね、長すぎず、短すぎず。
レイチェル:今日着てるVネックのニットとかによく似合っているよ!
F:マミコさんは「アクセサリーラバー」とのことですが、アクセサリーを買う上でこだわっていることはありますか?
マミコ:錆びないことかな。指輪もネックレスもつけっぱなしにしちゃうから、14Kイエローゴールドのものを買うことが多いです。
F:今回出していただいたネックレスも、14K イエローゴールドです。
マミコ:メジュリのアクセは品質が良いことはもちろん、手に取りやすい価格設定で思わず大量買いしちゃいます。安いものだったら6000円から買えるし、14Kイエローゴールドでも1万5000円〜3万円くらいで手に入れることができます。
【マミコ】ヴィンテージショップLUIKで買った「もこもこバケットハット」
マミコ:三軒茶屋のセレクトヴィンテージショップ「ルイク(LUIK)」で購入しました。おばあちゃんみたいで可愛いんですよ。形も丸っこくて。
レイチェル:たしかにマダム感あるね。
マミコ:とにかく暖かいものが欲しかったのと、トイプードルみたいで可愛いなと。私、犬好きだから。
レイチェル:犬が好きでこれ買うの怖くない!?
マミコ:愛が歪んでる人みたいになっちゃった(笑)。
レイチェル:でも、犬ぽくってかわいいよ。
F:(笑)。この帽子はどのようなコーデに合わせることが多いですか?
マミコ:結構なんでも合うんですよ。あと、見た目よりも暖かいのが良い。
レイチェル:寒がりだもんね。
マミコ:「寒い!」となった時にコーデを邪魔せずに、パッとかぶれるお気に入りの帽子ってありそうでない。
レイチェル:この帽子、ニューカマーだけど最近よく見るわ。
マミコ:毎日バッグに入れてるからね。グシャグシャにしまっても皺にならないから、常に持ち運んでおいて寒くなったら被る。
レイチェル:この冬も大活躍してくれそうだね。
F:古着屋にはよく行かれますか?
マミコ:たまに行きますが、あんまり買わないですね。「気に入った掘り出し物を1個手に入れられればいいや」と思うタイプです。でも、ルイクでは一気に5つくらい買っちゃいました。まだ1回しか行ったことがないんですけど、通いそうです。
F:ルイクはどうやって知ったんですか?
マミコ:昔、モデルで友人の柴田ひかりに教えてもらって、インスタをずっとフォローしていたんです。レイチェルはお気に入りの古着屋さんある?
レイチェル:今は「チェリーラビル(cherry loville)」というお店に変わったんだけど、昔バイトをしていた吉祥寺「ミント(mint)」かな。あとは最近急に渋谷にある「ボーイ(BOY)」に行くようになった。このニットもボーイで買った。
マミコ:自分の琴線に触れたお気に入りを、手に取りやすい価格でゲットできる可能性があるところが、古着屋の醍醐味。
レイチェル:「掘り出し物感」ね。
F:2人で一緒に買い物に行くことは?
レイチェル:「そろそろ服、欲しくね?」という会話から行くことは結構ありますよ。「私に似合いそうな服何か選んでよ」とマミちゃんにお願いすると、絶対に自分では選ばないものを選んでくれるから面白い。
F:お互いが考える「こんな服が似合うよ」というアイテムはありますか?
マミコ:レイチェルはニットが似合う。あと、私はレイチェルのワンピース姿が大好きだよ。
レイチェル:あんまり着ないけどね、結婚式の時くらいかな。
マミコ:私の20歳の誕生日に、ちょっと綺麗な格好で遊んだことがあったんですよ。
レイチェル:我らながらいい話すぎる(笑)。2人で美容院に行って、ヘアメイクセットしてもらってね。
マミコ:その時着ていた、ストンとしたワンピースとかとっても似合っていた。あと、レイチェルは派手なものが似合うから。
レイチェル:マミちゃんがそれを教えてくれた!昔は自分のファッションにすごいコンプレックスがあって。「自分の好きなファッションをしたい」というよりかは「ダサいと思われたくない」という気持ちが強かったんです。だから無難に、無地の服ばかりを着ていたんですけど「レイチェルは柄物が似合うよ」と言ってくれて、解放されました。
マミコ:ショッキングピンクとかすごい似合うもん。
F:色物や柄物を私服でも衣装でもよく着ているイメージがありますが、頻繁に着用するようになったのは最近なんですね。
レイチェル:ここ3年くらいの話だと思います。マミちゃんはタイトな服が似合うよ。
マミコ:それもずっと言ってくれているよね。
レイチェル:普段はダボっとした服を着ていることが多いけど、時々撮影とかでタイトな服を着させてもらっている時とかイけてる。
マミコ:挑戦してみるね!
【マミコ】Acne Studios トートバッグ
マミコ:とにかく大きくてたくさん入るバッグが欲しくて買いました。今年はこのバッグしか使わなかった気がする。
レイチェル:買いたての時に「いいね」って言った気がする。マミちゃんが愛用しているのを見て、私も同じの買おうかなあと思って今リサーチ中です。
マミコ:通っているボイストレーニングの先生も、私が使っているのを見て、色違い買ってた。
F:購入したのは実店舗ですか?
マミコ:「アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)」の公式オンラインストアですね。
レイチェル:完全にネットショッピング克服してるじゃん。
マミコ:しばらく買うか悩んでいて。実店舗に行くかも迷ったんだけど「めんどくさいな〜」と思っちゃって。でも毎日このバッグのことを考えていたから勇気を出してネットで買いました。結果、大正解。
F:マチが円形になっているんですね。
マミコ:持ち手を変えると、コロンとしたフォルムにもなるんですよ。季節を選ばない厚手のキャンバス生地もお気に入りポイントです。
F:バッグに求めるのは容量ですか?
マミコ:「肩掛けできる でかいやつ」これに限ります。私、荷物が多くて。
レイチェル:ずっと何が入っているのかな?と思っていたんですよ。バッグを床に置く時いつもゴンって音がするから。「この人は何を持ち歩いてるんだろう、ダンベルとか石とか持ち歩いてるのかな?」って(笑)。
マミコ:筋肉がついてきた感は否めない。
F:いつも持ち歩いているものは?
マミコ:ノートとお財布、鍵、ポーチ、タブレット端末、傘、帽子、マフラーetc……。
レイチェル:ポーチの中身は?
マミコ:ベースメイク、コンタクト、化粧水も入っているよ。心配症なんだと思います。「もし今地震が起きたらどうしよう」「忘れ物していたら困る」とか考え始めるとどんどん荷物が多くなる。
F:鮮やかなオレンジ色も素敵です。
マミコ:私、派手な色のアイテムをあまり持っていなくて。バッグなら多少目立つ色でもコーデのアクセントになるかなと思ったんです。厚手のキャンバス地なので、使い込むと風合いが出るところも気に入っています。
F:チェルミコが発表している楽曲やPVのイメージから、2人とも彩度が高いアイテムが好きなのかな、と思っていました。
マミコ:アースカラーや、モノトーン、グレー、ベージュなどを好んで着ていたので、お仕事で着る服は最初の頃全然落ち着きませんでしたよ。「明るくて派手な服を着るのも結構楽しいかも」と思えるようになったのは最近のことだと思う。
レイチェル:マミちゃん、私服でも色物のアイテムを着ることが増えたよね。とっても似合っているよ。
【マミコ】CHANEL 口紅
F:マスクの着用が当たり前になった2021年のベストバイで口紅が出てくるのは意外でした。
マミコ:マスクをしていても、絶対に口紅はつけていたいし、メイクもしていたい。チークもハイライトも絶対に入れる。
レイチェル:本当に憧れるし尊敬するわ。
マミコ:私は「ファンデーションとか苦手で、素肌が好きです」と言えるような人に憧れるよ。私は"ファンデ・ラブ"だから(笑)。
F:「絶対に化粧をしたい」というのは興味深いです。
マミコ:どんな時でも大体していますね。プロの方にメイクをしてもらう撮影の日でも自分で化粧をしてから現場入りして、一回落としてからメイクしてもらいます(笑)。
F:どうしてそこまでメイクアップに興味があるんでしょう。
マミコ:純粋に「メイクをするのが好き」というのもあるし、「鎧」という側面もあるんだと思います。アクセサリーを常に着けておきたいのも同じ理由だと思うんですが、アクセサリーやメイク、服装も込みで「これが鈴木真海子ですよ」ということにしておきたい。自分自身を武装するためのツールというか、防御力を高めるアイテムとして欠かせない。
レイチェル:化粧することがダルい日とかないの?
マミコ:あるよ。でも逆にしていない自分の方が不安で、落ち着かないから意地でもする。
F:ルージュ アリュール インク フュージョンは「マスクを着用していても落ちづらいリップ」としてSNSを中心に話題を集めています。「848 ブランミステリユ」は秋の新色として今年の10月に発売されたばかり。
マミコ:何もかもを全く知らずに買いました(笑)。随分と前にもらった「シャネル(CHANEL)」のファンデーションが気に入ったので買いに行った時にたまたま見つけたんです。「最近赤い口紅つけてないな、つけたいな」と。
F:かなりマットな質感ですね。
マミコ:マットの方が好きなんですよね。ブラウンと赤の中間色で、本当に良い色なんですよ。見た目の割に意外と薄づきで、一度塗りすると上品な印象にもなります。もちろん、リップラインをがっつり縁取ってもかっこいいから本当におすすめ。
F:ライブでのヘアメイクをみて、2人ともとっても赤リップが似合うなあと思っていました。
マミコ:意外とつけないよね。レイチェルに関しては、プライベートではめったに塗らない。
レイチェル:うん。でも最近「セルヴォーク(Celvoke)」の黄色っぽいやつを買って、気に入ってる。
マミコ:すごい、ちゃんと先端が尖ってる(笑)。
レイチェル:私の口紅はいつも尖ってんの。
F:レイチェルさんが持っているセルヴォーグの「ディグニファイド リップス」がイエロー系リップの火付け役と言われていますよね。
レイチェル:マミちゃんと同じく、なにもかもを全く知らずに買ってました(笑)。保湿力が高いけど、ベタベタしないからリップ感覚で塗れるのが良いんですよね。
マミコ:人気アイテムには人気の理由があるんだね〜。
【マミコ】SANTA MARIA NOVELLA 香水
レイチェル:これは、マジでいいよね。すごいマミちゃんに似合っている匂いだし、パッケージもマミちゃんのイメージに合う。
マミコ:これは完全にジャケ買いですね。あと「バニラとタバコの匂いってどんな匂いだろう?」と気になったのでネットで購入しました。
F:かなりの大容量サイズを買ったんですね。
マミコ:デカければデカいほど良いかな、と思っている節はありますね(笑)。バッグもそうですが、大は小を兼ねるということで。
レイチェル:この香水も持ち歩いているんでしょ?重くね?
マミコ:重いけど、可愛いじゃん。
レイチェル:たしかにね。かわいいモノを持ち歩けるなら重いくらい大したことない。
レイチェル :もう一度、この香水の香りをかがせて!
F:結構甘い香りですね。
レイチェル:甘い後に少しだけスパイシーな匂いがする。これがタバコの匂いなのかな。
F:レイチェルさんは先ほど「自分が無臭な状態が耐えられない」と言っていましたが、好きな香りはありますか?
レイチェル:「匂い」が全部好きなんですよ。一般的には良い匂いとされていない燻製や歯医者さん、美容院の匂いとかも好き。マミちゃんは基本的にスパイシーなのが好きだよね。
マミコ:あとはベビーパウダーの匂いとか大好き。この香水はレイチェルが「マミちゃんにぴったりな匂い!」と言ってくれるし、気に入ってます。
F:真海子さんっぽい匂いというのは?
レイチェル:匂いにも、服と同じようにその人に似合う、似合わないがあると思うんです。その人がまとう個性みたいなモノは目には見えないけど、匂いを通して感じることができるというか。マミちゃんはいつも良い香水をつけているし、私も香水好きだから「今日は何つけてんのー?」みたいな話をするんですが、これをかがせてもらった時は、マミちゃんの顔がすぐ思い浮かぶ香りというか。「イメージにぴったりだな」と思ったんですよね。
F:たしかに匂いと人物像の関係性は密接で、ある香りをかぐとその人を思い出すことはありますよね。
マミコ:少し話はずれるかもしれないんですが、私とレイチェルは、「リップスライム(RIP SLYME)」が大好きで。「リップスライムのイルマリ(ILMARI)がつけてそうな匂いじゃね?」という理由だけで「クリニーク(CLINIQUE)」の ハッピー フォー メンという香水を買ったことがありました(笑)。
レイチェル:「イメージ香水」ね。若すぎたね。
マミコ:でも、その香水の匂いがレイチェル にすごい似合う。
レイチェル:いまだに時々使うよ、イルマリ香水(笑)。
F:イメージ香水楽しいですね(笑)。実際に使用しているかどうかではなく、その人のイメージで盛り上がるという。
レイチェル:一生やれますよ。「これは菅田将暉つけてそうだね」とか。私は「この人が実際につけている香水はこれです」というレコメンドで買ったりするんですよ。この間も、ウォーキング・デッドでダリル・ディクソン役を演じたノーマン・リーダスが使用しているという噂を聞いて、「キールズ(Kiehl’s)」のムスクを買って。マミちゃんにプレゼントしました。
今年を振り返って
F:今年1年、お買い物を通して振り返るとどんな年でしたか?
レイチェル:「来年はもっと服を買おう!」と今、思っています。子育てでお出かけも全然できなかったし、汚れるからという理由であんまり服を買ってなかったんだな、とリストアップして初めて気がつきました。その代わり、1人の時間を楽しむような本とか、食にお金をかけるようになったのかも。「もっと自分のためにお金を使おう!」というポジティブな気づきが得られて良かったです。
F:たしかにリストアップして初めて気がつくことはありそうです。今回リストアップしてくれたアイテムは、2人を構成する要素やキーワードが抽出されたようなアイテムリストだなと思いました。
レイチェル:たしかに、こうして並べてみるとても自分らしいアイテムかも。
マミコ:口紅に香水、ネックレス、でかいバッグ、もこもこの帽子。
レイチェル:めちゃくちゃマミちゃんを構成するキーワードアイテムだね。
マミコ:今回は私の「鎧」をご紹介しました(笑)。
F:鎧といえば、2人はステージ衣装でツナギを着用しています。以前のライブ中MCで「うちらにとってツナギは正装」と言っていたのがとても印象的でした。
レイチェル:今までの衣装遍歴でいうと、結成したての時はオーバーオールだったんですよ。2人で古着屋さんに行って、お揃いのオーバーオールを買って。
マミコ:オーバーオール→パフィー(PUFFY)に憧れて白Tにジーンズ→ツナギ→オーバーオールの順番だよね。
レイチェル:デビューに際して「せっかく衣装を用意してくれるなら」と、オリジナルのツナギを着たらそれが一番しっくりきたんです。だから「正装」と。
マミコ:正装たる所以は色々あるけど、2人が仲良くなったきっかけでもある「リップスライム」もツナギを衣装にしていたというのも大きい。
レイチェル:そうだね。「お揃い」はずっとしていたいね。
マミコ:お揃いの良いところは、衣装感とかキャラクター感が出るのが良いよね。白Tにデニムとかよりも「ちゃんとチェルミコをやっています!」という決意もポップさもバランスよくお客さんに見せることができる。
F:今後、挑戦してみたい服装などはありますか?
マミコ:派手で高い服が着たい(笑)。普段では着れないゴージャスな格好。
レイチェル:私もそういうのがいいなあ。
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