マリノアシティ福岡(福岡市西区)のシンボルともいえる観覧車「スカイホイール」。その36台あるゴンドラのうち2台が、背筋も凍る「血バサミ女の観覧車」として運行しているのを知っていましたか?
2018年夏に登場したその観覧車を「ホラーは大の苦手」の編集部員が体験してきました。
「血バサミ女の観覧車」は、「闇」という社名の会社がプロデュースしています。東京に本社を置く闇は、ホラー演出と最新のテクノロジーを掛け合わせることで、より一層の恐怖体験をつくり出すことを目的に設立された会社で、各地のイベントでさまざまな企画をしています。
東京お台場パレットタウン(東京)とマリノアシティ福岡で2018年夏に登場した「血バサミ女の観覧車」は、立体音響(3次元的な音の方向や距離、広がりなどを感じさせる音響)とプロジェクションマッピングを使用した“新しいホラー”として話題になりました。 東京お台場パレットタウンの「血バサミ女の観覧車」は営業を終えているので、今この恐怖を味わえるのはマリノアシティ福岡だけです。
36台あるゴンドラのうち、カーテンが掛かった2台が「血バサミ女の観覧車」。1周は12分で、6分ごとにそのゴンドラが回ってきます。定員は2人で、料金は通常のゴンドラと同じ1人500円。小学生が200円で、小学生未満は無料です。年齢制限はありません。
内装が不気味なゴンドラに乗り込みヘッドホンを装着すると、臨場感たっぷりに「ある物語」が流れ始めます。
登場人物は「観覧車の中で手をつないだ男女は永遠に結ばれる」といううわさを信じた1人の女性と、その女性が一方的に思いを寄せる男性。女性はハサミで男性を脅し、観覧車に無理やり乗車させます。その後事件が起き、それ以来観覧車は呪われてしまうのです―。
立体音響なので、耳元で話されているようで、効果音もリアルです。首の後ろが終始もぞもぞ、ぞわぞわするような感覚に。あまりの恐怖に一度ヘッドホンを外してしまったのですが、ゴンドラに設置されているスピーカーからも物語は流れ続けるので意味がありませんでした。逃げ場、なし。
ゴンドラがてっぺんに差し掛かろうかというころで「彼女」は現れます。「ドン!」という音と振動する席。耳元で聞こえるヒタヒタという足音…。ふと窓の外を見るとそこには髪の長い、ハサミを持った女が!
プロジェクションマッピングで窓に投影されているそうなのですが、あまりにも鮮明な映像で、本当にそこに居ると錯覚してしまうほど。音や映像に合わせて微振動する席も恐怖をあおります。
地上に着くころには完全に涙目で、へろへろの状態になってしまいました。せっかくの夜景ですが、楽しむ余裕は全くありません。
日没後から午後11時まで乗車できるホラー観覧車。蒸し暑い夏に涼を感じたいなら、こういう涼み方も…あり?
血バサミ女の観覧車
住所:マリノアシティ福岡 マリナサイド北棟2階(福岡市西区小戸2-12-30)
営業:日没後~23:00(8月上旬時点では20:00~、最終搭乗22:45)
※正確な開始時間は問い合わせを
料金:1人500円、小学生200円、小学生未満無料
問い合わせ:観覧車「スカイホイール」
電話:092-891-5592
マリノアシティ福岡
住所:福岡市西区小戸2-12-30
TEL:092-892-8700(10:00~21:00)
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