平昌オリンピックに出場した元フィギュアスケーターのエカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ。亡くなったことが明らかになった。自殺の可能性が報じられている。
ロシア出身でオーストラリア代表として2018年の平昌オリンピックにペアで出場していたエカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ。モスクワで亡くなったことが明らかになった。20歳だった。死因についてロシアの司法機関は正式に発表していないが、元コーチや友達はモスクワにある建物の6階の窓から転落したと語っている。自殺の可能性があると報じられている。また転落時には酔っていたという証言も浮上している。
国際スケート連盟のヤン・ダイケマ会長は訃報を受けて声明を発表、「彼女は才能に溢れたペアスケート選手だった。彼女の家族と友達、チームメイトにお悔やみを伝えるとともに、この悲劇的な死を追悼したい」と語っている。
アレクサンドロフスカヤ選手は今年2月にてんかんの診断を受け、現役を引退していた。報道によるとアレクサンドロフスカヤ選手は病状に悩み、また選手を引退したことで経済的にも厳しい状況にあったという。彼女の友達は新聞「デイリーメール」に新型コロナウイルス感染症が拡大する中で新しい生活に馴染めず、うつの症状に悩んでいたと語っている。「彼女は孤独に苦しんでいた。スポーツの世界に戻ることを望んでいたが、その方法を見出せなかった」「テレビでスポーツ関連の仕事をしたいと思っていたけれど叶わなかった」。
ロシアのフィギュアスケート界で活躍の場を得られずオーストラリアに国籍を変更、ハーレー・ウィンザーとペアを結成したアレクサンドロフスカヤ選手。2017年のジュニア世界選手権で優勝、オーストラリアにとって初めてのフィギュアスケートの国際タイトルをもたらした。その彼女の突然の死はファンにもフィギュアスケート界にも大きな衝撃を与えている。安らかな眠りを祈りたい。