興行収入19.6億円を超える大ヒットを記録した映画「スマホを落としただけなのに」の続編タイトルが「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」に決定し、人気アイドルグループ「乃木坂46」の白石麻衣がヒロインとして出演していることがわかった。
主演・北川景子に加え、千葉雄大、成田凌、田中圭が出演した第1作は、恋人がスマホを落としたことをきっかけに、命を狙われることになるヒロインの恐怖、彼女の隠された過去が暴かれていく様を描いた。中田秀夫監督が再びメガホンをとり、千葉が主演を務める続編は、第1作から数カ月後に起こる新たな事件を描き出す。
長い黒髪の女性ばかりを狙った連続殺人事件が幕を閉じてから数カ月が経過。同じ事件現場から新たな身元不明の死体が発見される。過去にトラウマを持つ刑事・加賀谷学(千葉)は、真相を探るため、かつて自分が逮捕した連続殺人鬼・浦野善治(成田)のもとへ。「お前が殺したのか?」という問いに対して、浦野は自身が師と仰ぐ“M”という謎の人物の存在を明かす。やがて加賀谷は、恋人・松田美乃里が何者かに狙われたことを知り、苦渋の決断として、浦野へ捜査協力を依頼する。
白石が演じるのは、加賀谷の恋人・美乃里。交際を始めて3年が経つが、2人の将来について煮え切らない態度の加賀谷に不満を募らせている。「前作が凄く素敵な作品だったので、私が参加すると決まった時には緊張と不安でいっぱいでしたが、千葉さんはじめキャストの皆さん、スタッフの皆さんが本当に良い方ばかりだったので楽しく撮影することができました」と振り返る白石。「中田監督からは、『今まで見せたことのないような恐怖の表情で(演じて)!』など、様々な演出をしてもらいました。私自身、誰にも見せたことのない、そして私自身も見たことのない表情を監督から引き出していただけたと思います。今まで挑戦できなかった難しいシーンも盛りだくさんだったので、今から完成した映像を見るのが楽しみです」と期待を寄せている。
撮影前に「『喜怒哀楽』の感情表現豊かなヒロインを一緒に作りましょう」と白石に伝えていた中田監督。「『クールビューティー』のイメージのある白石さんに、『キュートで熱い』女性像を演じてもらいたかったからです。彼女は自分の身を投げ打って、千葉さん演じる恋人役の加賀谷を深いトラウマから救おうとし、逆に自ら、女性としての、また生命の危機に瀕します。初めて演じるハードな場面の連続を『全身全霊=ボディ&ソウル』をぶつけて演じ切ってくださり大感謝です」と話しつつ、「ですから私も『えっ! 白石麻衣が、ココまでやる!?』と観客の皆さんに『ドキリ、ゾクリ、ゴクリ』としてもらえる演出を心がけました」と明かしている。
「クライムサスペンスのヒロインといえばハリウッド創成期から現在に至るまで“美人”であることが第一の条件」だという平野隆プロデューサーは、「今作が成立するかどうかは、北川さんに匹敵する美しさを持つ方を見つけ出せるのかという一点にかかっていました」と告白。「様々な調査を重ね導き出された答えは私が当初想定していたまさに白石麻衣さんその方でした。白石さんは北川さん同様のクールビューティーであり、笑顔と憂いの表情の落差がとても大きな方です。彼女がいなければきっとこの作品は成立していなかっただろうと今でも思っております」とコメントしている。
「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」は、2020年に全国で公開。
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