初めて犬を飼いたいけれど、大型犬に憧れる!大型犬と室内で暮らすのが夢!という方は、できるだけ飼いやすい大型犬種を選ぶとよいでしょう。今回は、初心者でも室内で飼いやすい、おすすめの大型犬ランキングと、大型犬を飼う条件や心構え、注意点も一緒にご紹介します。
目次
憧れの大型犬と暮らそう
室内で飼いやすいおすすめの大型犬ランキングTOP5
大型犬と暮らすには室内環境を整えよう
大型犬を飼う心構えと注意点
まとめ
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
憧れの大型犬と暮らそう
犬を飼ったことはないけれど、いつか大きな犬と暮らしたい!という方も多いですが、性格が穏やかな飼いやすい大型犬を選べば、初心者でも大きな犬と楽しい時間を過ごすことができます。しかし、ただ「楽しい」「可愛い」「憧れる」という理由だけで大型犬を飼うことは絶対におすすめしません。
なぜなら、大型犬はからだが大きく力があり、運動量も多いです。さらに、小型犬に比べると食事にも獣医療にもペットシーツなどの消耗品にも費用が多くかかります。人間も犬も不幸にならないためにも、心構えや注意点を理解した上で、大型犬を飼うことが必要です。
室内で飼いやすいおすすめの大型犬ランキングTOP5
それではここからは、室内で飼いやすいおすすめの大型犬ランキングをご紹介します。
※「犬との暮らし大辞典」(ベネッセコーポレーション)内の特集「どのタイプが合う?わたしにピッタリな犬種43」に掲載されている大型犬のうち、「初心者向き度」の高い犬種を抜粋
ゴールデン・レトリーバー
ゴールデン・レトリーバーは、穏やかな性格から大型犬の中でも室内で飼いやすく、ランキング第1位の人気犬種です。金色の毛並みを持ち、穏やかな気質が特徴で、盲導犬としても活躍しています。原産国はイギリスで、体高51〜61cm、体重25〜40kg。
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ラブラドール・レトリーバー
ラブラドール・レトリーバーは、非常に頭が良く賢いことから、警察犬や盲導犬としても活躍しています。狩猟犬として獲物を回収(レトリーブ)する作業を行っていたことから、物をくわえて持ってくることが大好きな犬種です。しつけを行えば飼いやすく素晴らしいパートナーになります。原産国はイギリスで、体高54〜60cm、体重25〜35kg。
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バーニーズ・マウンテンドッグ
バーニーズ・マウンテンドッグは、特徴的な毛色と優しい顔つき、どっしりと大きな存在感があるところが特徴です。大きさの割には、穏やかなので飼いやすい犬種といえます。ただし、寒さに強く暑さに弱いところがあります。原産国はスイスで、体高58〜70cm、体重35〜50kg。
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シベリアン・ハスキー
シベリアンハスキーは、もともと冬はそり、夏はボート引きや狩の助手を行う、俊敏な動きとタフさを持ち合わせたアクティブな犬種です。性格は友好的ですが、いたずら好きな一面もあります。原産国はアメリカ合衆国で、寒さに強い犬種です。体高50.5〜60cm、体重15〜25kg。
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
フラットコーテッド・レトリーバー
フラットコーテッド・レトリーバーは、聞き分けがよく、丈夫で手のかからない大型犬なので、子供や高齢者のいる家庭でも飼いやすい犬種です。回収(レトリーブ)作業に優れていて、一緒におもちゃで遊ぶと喜びます。原産国はイギリスで、体高56.5〜61.5cm、体重25〜40kg。
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大型犬と暮らすには室内環境を整えよう
家に迎える犬種を決めたら、大型犬を室内で飼うために室内環境を整えましょう。
大型犬OKの家で飼う
アパート暮らしやマンション暮らしで大型犬と暮らすことを考えている場合は、まず、自分の住んでいる場所が、大型犬を飼育してOKな物件であることが第1の条件となります。マンションによっては、エレベーターに犬を乗せてはいけないといった決まりのあるところもあるので、事前に必ず確認するべきです。
大型犬と暮らすという生活スタイルを考えると、将来、犬の介護が必要になった際に大きなからだを抱えて階段を昇り降りするのは大変なので、エレベーターが設置されている物件か、アパートやマンションからすぐ屋外に出ることが可能な物件がおすすめです。
一軒家でお庭など犬が遊べるスペースがあると大型犬を飼うには最適な条件といえます。
トイレを設置する
室内で大型犬と暮らす場合には、お部屋の中に犬用のトイレを設置する必要があります。屋外だけで排泄させる方法を希望する場合には、長時間のお留守番などの際におしっこを我慢してしまうことがあるので、できれば室内でトイレができるようにトイレトレーニングを行うことが理想です。
犬用トイレの設置場所は、犬がいつでも自由に排泄できる場所がおすすめです。初めて大型犬を飼う場合は、トイレをしつけることが難しくて苦戦してしまうかもしれませんが、根気よく続けて上手にできたら褒めることを繰り返すことで犬が学習をしていきます。
関節に負担をかけない
大型犬の室内飼育には、関節のために滑りやすいフローリングは避けた方がよいです。対策としては、床材のフローリングに滑りにくい加工をしたり、適度にクッション性があるマットを敷くことがおすすめですが、滑りにくいとはいえ、爪の引っ掛かりやすいカーペットは危ないので、タイルマットやコルクマットがおすすめです。
筋肉や関節が成長段階である子犬や、筋力の衰えたシニア犬は、関節に負担をかけないようにより環境に配慮してあげる必要があります。特に子犬については、肥満も関節の負担になるため注意が必要で、後肢だけでぴょんぴょんはねるような上下運動はしないようにしつけを行いましょう。また、ソファーやベッドなど、高さによっては飛び乗りや飛び降りを避けるために、ステップやスロープをつけてあげるのもよいアイデアです。
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
大型犬を飼う心構えと注意点
大型犬を室内で飼う場合、「犬の命に責任を持つ」という絶対条件の他に、以下のような心構えが必要となります。
- 大型犬を室内で飼える環境が整っている
- 食費や獣医療費など飼育費用の用意がある
- 運動量が多いのでしっかりとお散歩させる覚悟がある
- トイレトレーニングや基本的なしつけを行う覚悟がある
- うんちやおしっこも小型犬より量が多いと認識している
- 換毛期は室内が毛だらけになることがあると認識している
- 室内に大きなケージやベッド、トイレトレーを置く必要があると認識している
- 小型犬より寿命が短い傾向を理解している
- シニアになった時の介護が小型犬より大変であると理解している
- 多くの時間を犬のために注ぐことができる
飼いやすい犬種選びとしつけを行えば初心者でも大丈夫
初心者で大型犬を飼う場合は、飼いやすい犬種を選ぶことをおすすめします。さらに、甘やかすことなく適切なしつけを行う心構えがあれば、犬を飼うのが初めてでも大丈夫です。
オスよりもメスの方が体格が小さめで、性格も穏やかなので、メスの方が初心者向きかもしれません。
ただし、大型犬はからだが大きく、パワーもあります。吠えれば大きな声が出てご近所迷惑にもなります。後の問題行動につながらないように、お散歩の強い引っ張り癖や無駄吠えが出ないように、きちんとしつけを行う必要があることを理解しましょう。
大型犬を太らせないこと
大型犬を飼う際に、健康面で最も気をつけるべきことは、犬を太らせないことです。肥満はさまざまな体の不調の原因となります。食事の量の調整を行い、適切なお散歩を行うことが大切です。おやつなどの間食は与えすぎないように量を調整するようにしましょう。
関節に負担をかけないこと
大型犬の子犬を迎え入れたなら、関節に負担がかからないように注意しましょう。肥満はもちろん、室内環境、長すぎるお散歩、子犬の頃に走らせすぎるといったことが、後の関節の疾患につながる可能性があります。
まとめ
初めて大型犬を飼う場合には、できるだけ飼いやすい犬種を選ぶことをおすすめします。さらに、大型犬はパワーがあって適切なしつけを行わないと、お散歩で引きずられる、いうことを聞かなくなる、吠える、飛びつく、いたずらする、室内で暴れるといった問題行動が起こることもあります。手に負えなくなる前にドッグトレーナーに相談すると、事故やトラブルを未然に防ぐことができるので、大型犬を飼う際には頭に入れておくとよいでしょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
参照:「犬との暮らし大辞典」(ベネッセコーポレーション)
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください