肉をがっつり食べたい気分の時、牛丼チェーン店ならば気軽に入れて値段も手ごろ。短時間で食事を済ませたい時にも、便利な存在だ。その一方で、牛丼をはじめとしたメニューは太りやすいイメージがあり、ダイエット中は利用を控えている人も多いかもしれない。しかし、近年は低糖質のメニューを提供する店が増加中。糖質を控えつつ、おいしくて満足感もしっかり得られる、おすすめのメニューを紹介しよう。
■吉野家「ライザップ牛サラダ」
吉野家の「ライザップ牛サラダ」(540円)
2019年5月から販売を開始した、吉野家とライザップのコラボレーションメニュー。牛丼の要素もありながら、ライザップが提唱する“高たんぱく質、低糖質”を叶えた1品となっている。牛丼の具の下に敷き詰められているのは、ご飯ではなくサラダ。糖質量は12.2gに抑えられている。
牛肉・鶏肉・豆・玉子・野菜をバランスよく食べられるのも魅力だ。サラダはキャベツやレタス、スチームした鶏もも肉、茹でたブロッコリー、ミックスビーンズ、半熟玉子の合計6種類の食材で構成。推奨される1日の野菜量の3分の1を1食で摂取できる。さらには300g超のボリュームだから、満腹感も申し分なし!
吉野家の広報担当者によると、販売開始当初は計画を上回る売れ行きを見せ、その後も一定の支持を得ているとのこと。テイクアウトができることもあり、女性からの人気も高いという。
■すき家「牛丼ライト」
すき家の「牛丼ライト」(並盛430円)
ご飯の代わりに豆腐を使用した、ヘルシーな牛丼。並盛の糖質量は15.7gだ。広報担当者は「カロリーや糖質を気にされる方をはじめ、幅広いお客様にご来店いただきたいと思い開発しました」と、開発の経緯を説明する。牛肉の下に野菜を敷き、ゆずポン酢をかけることで、風味を崩さない味付けに仕上げているのがこだわりのポイント。牛丼の味わいを楽しみつつ、さっぱりと食べられる。
■すき家「ロカボ牛麺」
すき家の「ロカボ牛麺」(490円)
すき家では「牛丼ライト」の他に、低糖質の麺メニューも用意している。「ロカボ牛麺」(490円)は、すき家自慢の牛肉に、食べ応えのあるこんにゃく麺を合わせた1品で、糖質量は20.0g。麺によく絡む、牛肉の旨味とコクが溶け込んだスープもおいしさの秘訣だ。温と冷の2種類があり、冷たい「ロカボ牛麺」は夏にぴったり。
■松屋「さっぱり塩ダレおろし豆腐」
松屋の「さっぱり塩ダレおろし豆腐」(写真手前)
松屋では各種定食(朝定食を含む)の「ライス(並)」を、プラス50円で「さっぱり塩ダレおろし豆腐」に変更できるサービスを行っている。「さっぱり塩ダレおろし豆腐」は冬季に登場していた「湯豆腐」と入れ替わる形で、2019年5月から提供を開始した。
「さっぱり塩ダレおろし豆腐」に変更すると、ライス(並)を食べた場合と比較して、糖質は約90%オフ、カロリーは約70%オフとなり、ダイエット中にはうれしい限り。広報担当者は「暑さで食欲が落ちやすいこれからの季節にもさっぱりとお召し上がりいただけて、糖質とカロリーも控えられるメニューになっております」とアピールする。
なお、ご飯を「さっぱり塩ダレおろし豆腐」に変更できる定食は、主なメニューを挙げただけでも、牛焼肉定食、カルビ焼肉定食、豚肩ロースの豚焼肉定食、豚肩ロースの生姜焼定食、ビーフハンバーグステーキ定食関連、選べる小鉢の玉子かけごはん、定番朝定食、焼鮭定食、ソーセージエッグ定食と種類豊富。糖質やカロリーを控えたいけれど、選択肢が狭まるのは嫌という人にも、ぜひ利用してほしいサービスだ。
取材・文=水野梨香
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