アン ミカさんが、モア読者のお悩みにアンサー!
どんな時も腐らず諦めず前を向いて激動の人生を歩いてきたアン ミカさんが、落ち込んだり不安になったり、心が揺らぐ毎日を送っているモア世代のために、愛情たっぷり、文字もぎっしり、気持ちが前を向く金言をお届けします♡
Q. 年々、友達が減っていき寂しい「20代後半になり仲のよい友達がどんどん結婚。出産する子も。気軽に飲みに誘えなかったり、勝手に孤独を感じる時間が増えました。こんな時はどうしたらいいのでしょうか?」(27歳・会社員)
A. 「結婚する人や子供を産む人もいれば、独身でキャリアを積み重ねる人もいる。お互いのライフステージが変化する30歳前後、友達と『合わない』と感じる機会が増えるのは当たり前のこと。そんな時は無理に会わなくていいんです。友達はエネルギーであり変化していくもの。その時々、同じエネルギーを持った人が集まるんです。でも、それが合わなくなったから友達でなくなったわけではない。時がたち、また同じエネルギーを持った時に合流するんです。今は変化に戸惑い『寂しい』と感じているかもしれないけど、大丈夫、同じエネルギーを持った友達がしだいに集まってきます。私自身、今『親友』と呼べる友達は40代になってから出会った人たちなんですよ」(アン ミカさん、以下同)
Q. 天職が見つかりません「今の仕事をこのまま続けていくか迷っています。かといって、目標があるわけではなく、どんな仕事がしたいのか、自分に何が合うのかもわかりません」(27歳・会社員)
A.「 自分がワクワクできる仕事が人の役に立ち、求められ、生活がぐるぐる回っていく。自分が満たされ、相手も満たされ、それが社会生活の一部になっている、それが私の思う天職です。私自身、最初はミュージカル・女優希望でした。でも、歌や踊りをせずにランウェイを黙って歩き服を表現するモデルとして求められました。そして、今ではしゃべることを求められ、その技を通してみんなを笑顔にすることができているので、今はこの仕事が天職だと思っています。やりたいことと求められるものが違うこともあれば、最初は違うと感じてもひとつひとつ心をこめてやった結果、それが天職になることもあります。何ごとも一回、一生懸命やらないと天職かどうかはわからない。『これじゃない』と決めつける前にまずは自分に問いかけてほしい。『あなたは今、一生懸命に仕事と向きあっていますか?』」
Q. 甘え下手な自分にウンザリ「頼ったり甘えることが苦手です。結果、職場ではひとりで仕事を抱え込みパンク状態。恋愛でも彼氏に上手に甘えることができなくて。甘え上手な女性がうらやましい……」(26歳・会社員)
A. 「私自身、昔は甘えるのが下手クソでした。でも、旦那さんと付き合い始めた時に言われたんです。『荷物を持とうかと言ってもキミは“大丈夫”と答えるけれど、僕は重い荷物を持っている女性の隣で手ぶらで歩く男になってしまう。恥をかかせないで』って。好意で差し伸ばしてくれた手を払いのけるのはとても失礼なこと。ぎゅっと握りしめたこぶしは相手を傷つけることもあるんです。『大丈夫! 大丈夫!』の前に『ありがとう』が飛び出すように、『ありがとう助かる』、『ありがとううれしい』を口に出して練習。それだけで、少しずつ頑なな心がやわらかくなっていくと思いますよ」
Q. リーダースキルに欠ける上司「調子がよいだけで出世。リーダースキルに欠ける上司にイライラする毎日。どう付き合うのがベストだと思いますか?」(28歳・会社員)
A. 「私だったらまずは観察して研究します。部下にとってはダメ上司でも、出世できているのなら、それはその人に何かスキルがあるということ。学ぶことも必ずあると思います。関係性がギクシャクしているのならば誕生日メールを活用。『おめでとう』は浄化の言葉です。イヤだと感じる人はめったにいませんし、普段はなかなか言えない『ありがとう』を伝えるよいきっかけにも。たった1行のメールが上司や上司との関係を変えてくれるかもしれませんよ。それでもダメなら……。今の場所で頑張っても未来がないならば、部署異動や転職を考えたほうがいいかもしれませんね」
Q. “運命の人”の見極め方って?「私は婚活はしているもののピンとくる人に出会えません。旦那様とラブラブのアン ミカさんに聞きたい! “運命の人”ってどんな人? その見極め方って?」(28歳・会社員)
A. 「恋をするとふたりだけの世界になってしまいがち。でも、真剣に将来を考えたいのならば自分以外の人たちへの接し方に注目。たとえば、タクシーの運転手や店員さん。恋人やその周りの人たちには自分をよく見せるのは当たり前。自分がどう見られてもいい相手であり、もう二度と会わないかもしれない相手に対してどんな対応をするか。そこにその人の本質が現れます。実際、横柄な態度をする方と私は長続きしませんでした(笑)」
Q. “本当の幸せ”ってなんですか?「昔は『好き』という感情だけで好きになれたけど、今は相手の年収やスペックが気になったり。仕事も『やりがい』より『生活のため』に重きを置くように。『何が本当の幸せなのか?』その答えを見失っています……」(28歳・営業)
A. 「幸せのカタチはひとりひとり違います。そして、それは自分の心が決めることです。ただ、自分の幸せに気づけずに文句ばかり言うのは不幸せなこと。大事なのは今ここにある幸せに気づけること。欲望は生きる原動力にもなりますが、欲望に支配されてがんじがらめになっているようならば、まずは目の前にある幸せに目を向け、そのひとつひとつに感謝をすることから始めてみませんか?」
アン ミカさんprofile
1972年生まれ。1993年にパリコレに初参加。現在はモデル業以外にも、テレビやラジオなどのメディア出演、エッセイ執筆や講演会の講師など多方面で活躍。ハッピーのヒントが毎日読めるポジティブ日めくりカレンダー『毎日アン ミカ』(講談社)が発売中
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ワンピース¥64900/ヒューゴ ボス ジャパン(BOSS) ヘッドドレス¥356400/アッカ 青山店(acca) 靴/スタイリスト私物 撮影/下村一喜 ヘア&メイク/K.Furumoto(&'s management.) スタイリスト/加藤万紀子 取材・原文/石井美輪 構成・企画/芹澤美希(MORE)