今年初の35度を超える猛暑日を記録した東海地方。
新型コロナの感染予防が必要な一方、気をつけないといけないのが熱中症です。そうした中、名古屋の異色の業種がコラボして生まれた商品が話題を呼んでいます。
駄菓子の聖地とも言われる場所、名古屋市西区。
暑い中、働く現場で熱中症を防ごうと、ある会社が駄菓子を製造している会社とコラボして商品を開発しました。
駄菓子でおなじみのケースに入っているのは、熱中症予防の新商品「現場の相棒 塩ビタミンゼリー」です。
「我々、機械工具の商社で全国の工場に出入りしていて、毎年熱中症で倒れている人がいることに気づいて」(ノダキ 野田典嗣社長)
この企業、機械工具の老舗商社で、ドリルの歯などを扱っている「ノダキ」。
そこで以前から知り合いだった西区で駄菓子の製造販売を手がける「共親製菓」に、簡単に塩を補給できるゼリーを作って欲しいと依頼したそうです。
「おいしいゼリーを菓子のメーカーなので作りたいんですけど、しょっぱさが出てしまってそこで結構苦労しましたね」(共親製菓 安部隆博専務)
試作品を作る中で、熱中症予防のための塩の味が強くなってしまうことが判明。おいしくなかったといいます。
そこでひらめいたのが。
「ここは企業秘密的なところもあるんですけども、マルチビタミン11種類のビタミンを入れた」(共親製菓 安部専務)
試行錯誤の中、レモン味にビタミンを入れたことで、塩のしょっぱさが抑えられたそうです。
名古屋の機械工具の商社と駄菓子メーカーという異色のコラボで誕生したゼリー「現場の相棒」。今ではネットで一日100件ほどの売れ行きだそうです。
「推奨するのは1本を1時間に1回ぐらい食べてもらって、水分もとってもらうのが理想だと思っています」(ノダキ野田社長)
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