「名古屋は昔からこれが(写真右)はんぺんです。これは(写真左)名古屋の人はあまり食べないなじみがない」(愛知県出身の夫婦)
「上(茶色の方)です」
「名古屋はこれ(茶色の方)だよね」(愛知県出身の女性)
「これ(白色の方)やな」
Q.これ(茶色の方)がはんぺんと言われると?
「違う」(大阪府出身の女性)
「下(白色の方)です」(千葉県出身の女性)
さらに、取材班は名古屋市守山区にあるおでんの専門店「О´den bar 温」でも調査。こちらで“はんぺん”はどちらか?と聞いてみても…。
「こっち(茶色いもの)。小さい頃からこれがはんぺんだったから」(男性客)
「茶色がはんぺんです。白いのが白はんぺんです」(女性客)
愛知県と岐阜県の「はんぺん」は他地域では違う呼び方
「“さつま揚げ”という揚げてある商品を、私どもでは“揚げはんぺん”と言っています」(ヤマサちくわ 湯浅亮さん)
東海地方では、“練り物全般”をはんぺんと呼ぶ
「関東や関西で練り物の修業をした方が、この地方(東海地方)に流れ着いて練り物を言い伝えた。そういう所から“練り物全般”をはんぺんとこの辺りでは呼んでいた」(手づくりはんぺん 政七屋 間瀬敬久さん)
江戸時代、東海地方には魚の練り物を総称するような言葉はなく、江戸の“はんぺん”という言葉を練り物全てに使うようになった…、老舗ではそんな説が受け継がれているそうです。