スポーツトラベラーとして世界を周るモデルの福田萌子さん。彼女がこれまでに出会った、忘れられない絶景スポットとは?
世界遺産巡りが趣味でもある彼女が、これまで訪れた旅先で目にした忘れられない光景を紹介! 現地での過ごし方やアクセス方法まで、その魅力を詳しく解説してくれました。

サントリーニ島の夕日
エーゲ海に浮かぶギリシャ領のサントリーニ島。その北西部にあるイアという町で、世界一美しいといわれる夕陽を見ることができます。水平線がほぼ360度に広がる海に囲まれた立地で、自然と調和する真っ白な建物が連なる風景も絵画のよう。町が朝焼けで淡いピンクに染まる中、太陽に向かって山の頂上まで走った時は幸福感に包まれて涙が出ました。なんて美しい世界に私たちは生きているのだろうと。この世界の美しい瞬間を見逃したくない、そしてそれをスポーツとともに感じたいと思った瞬間でした。

日本からサントリーニ島へは直行便がないため、ギリシャ・アテネで乗り換えが必要です。私はカタール航空を利用し、ドーハでの乗り換えも含めて20時間ほどかかりました。約1日の移動時間を費やしても、一生に一度は見るべき絶景だと思います!

ハワイ島にある生涯ベストのリゾートホテル
ハワイで1番大きな島であり、いまだ活火山のあるハワイ島。溶岩でできた真っ黒な道が続くこの島に、トライアスロンのワールドチャンピオンシップが開催されるフアラライという場所があります。海が広がる美しいエリアなのですが、ここにあるフォーシーズンズ リゾート フアラライが、これまでに私が滞在したホテルの中でもベスト3に入るほどの素晴らしさでした。ジム、テニスコート、バスケットボールコート、クライミングコートや3つのスイミングプールなど、ホテル内のアクティビティが多彩で、名門ゴルフ場も隣接しているので外出せずとも1日中楽しめてしまいます。

東京からハワイ島までは直行便が出ていますが、オアフ島からの国内線を利用した場合は30分程度で到着します。トランジットを含めても9時間ほどと、日本からアクセスしやすい絶景のひとつではないでしょうか。

陸の孤島に広がるエメラルドの海
東南アジア屈指のビーチリゾート地として人気のタイ南部のクラビ。そこにエメラルドプールと呼ばれる大きな池があるのをご存知でしょうか? その名の通りエメラルドグリーン色の美しい池なのですが、天然のプールとして地元の人やツーリストに親しまれています。近くにブループールという場所もありますが、そちらは遊泳禁止です。

私はクラビに訪れた時、ライレイという岩に挟まれたビーチにあるホテルに滞在しました。陸の孤島と呼ばれるこの場所へは小さなボートに乗って行かなくてはならず、クラビに到着したのが夜だったため、真っ黒な海を今にも沈みそうなボートに乗ってホテルまで辿り着いたのを覚えています。海に落ちたらどうしよう…と、かなり怖かったのですが、無事にホテルに到着した翌朝、目の前に広がるエメラルドに輝く海の美しさに驚きました。クラビへはバンコクから飛行機が出航しています。トランジットを含めて、日本からの所要時間は12時間程です。

神々が住む島と称される日本の秘境
世界自然遺産に登録される屋久島。山登り、サーフィン、サイクリング、シーカヤック、ウミガメの産卵観察など、自然を肌で感じ取れるさまざまな楽しみ方があります。神々が住む島と称される神秘的な島内には、海、山、川、滝があり、四季や天気、時間帯により実に豊かな表情を見せてくれます。私がロードバイクの魅力に目覚めたのも、「サイクリング屋久島」という、島一周を自転車で走るイベントに参加したことがきっかけ。自転車で島の中を見て周りその美しさに魅せられたのと同時に、エイドステーションで振る舞われた地場の美味しいご飯と島の方達の優しさに心を動かされました。

鹿児島、福岡、大阪から屋久島行きの直行便が出航しています。鹿児島からは30分、大阪からは90分所要時間と、国内ならではの気軽さもいいですよね。