生理の貧困――。ニュースなどにも取り上げられ、昨今よく聞くようになった言葉です。生理の貧困とは、経済的な理由などのさまざまな理由から生理用品の入手が困難な状態にあることを指しますが、その理由が「家庭の環境」であることも……。そんなつらい体験をした、ある女性のお話をマンガにしたものです。
まめねこです。生理に関するInstagramの投稿がきっかけで知り合ったある女性。彼女とのやり取りを通じて、私は「生理の貧困」という言葉を知りました。今回描くのは、その女性の体験談です。このマンガが「少しでも生理の貧困への理解に繋がったら」と思います。
生理の貧困を知っていますか? 第1話
「もしかして、せいりってやつ!?」と気づいたにもかかわらず、最初に浮かんだのは、鬼の形相で怒る母の顔……。この女の子は、生理がきて大人へ近づくことで抱く思春期の複雑な感情よりも、ショーツを汚してしまったことで「怒られる! 怖い!」という感情が真っ先にあったのです。
生理以前にも、家庭の中でつらい思いをしていた女の子は、「ナプキンを買って」なんてとてもじゃないけれど言える状況ではなく、学校でトイレットペーパーをたくさん巻いたものを作ってしのぐ日々……。親に報告されるかもという恐怖があったなか勇気を出して「生理がきたことを親に言うと怒られそうで…」と相談した先生にも「そんなはずはないよ」と否定されたら……もうどうしようもありません。
この女の子はどう成長していくのでしょうか。第2話に続きます。
なお、この女性は今、自分のような思いをする子どもたちが1人でもいなくなるようにと、「フリーナプキン・moon laboいとしま」というボランティア団体を立ち上げ、さまざまな環境でナプキンを自由に使えない子どもたちへナプキンを配布するなどの支援活動をされています。
監修/助産師REIKO
まめねこさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。
ぜひチェックしてみてくださいね!
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著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
4歳差男子2人のママ。クセの強い長男と、自我芽生えまくりの次男、ふわっとした夫、ブッサかわな愛犬とで5年前から山奥暮らしを満喫中。Instagramでは日々の知育あそびや、フォロワーさんのお悩みをマンガ化して投稿しています。
ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室