みなさんは、ブラック・ジャックに出てくる「ピノコ」をご存知でしょうか? 双子の姉の体のこぶ(奇形腫)の中にもう一人の人間がいたというお話でしたが、どれだけダイエットをしても、体重60kg越えでおなかがぽっこり出ていた私のおなかから、なんとこの「ピノコ」が発見されたんです…! その時の体験談をお話したいと思います。
私は21歳のときに、初めて彼氏ができました。彼は1つ年下だったのですが、彼にとっても私が初めての彼女ということで、順調に交際が進みました。お付き合いしてしばらく経ったころに、今まで温めていたバージンをいざ捨てるぞ!というタイミングで、まさかの生理が来てしまいました。
術後に医師から「なんと卵巣奇形種、3kgもありました。中には歯とか髪の毛が詰まってました。結果は良性です」と言われました。
「そうか、赤ちゃんくらいの卵巣奇形種が、私のおなかにずっといたのか…!」と驚きつつも、良性という結果に心から安堵したことを覚えています。このときの彼が、今の夫です。
今回摘出したのは左の卵巣奇形種。右は何の異常もなく残っていたので、無事に第一子を出産することができました。
自分は大丈夫だと思っていても、わたしのように実際に検査してみるまではわかりません。私自身もっと早く気づけば、手術跡も大きくならなかったのにと後悔しています。子宮や卵巣は沈黙の臓器と呼ばれているそうですす。痛みや違和感がなくても、婦人科で見てもらうことの大切さを実感し、みんなにも知ってもらいたいと思った出来事でした。
原案/アズさん
作画/まっふ
ベビーカレンダー編集部