育児経験がないころ、赤ちゃんを見かけるたびに「かわいい!」と悶絶していたものです。そんな私も結婚し、出産。実際の育児で感じたこととは……。
自称「子ども好き」だった私
私は自称「子ども好き」でした。自分に赤ちゃんが生まれたら、わが子はどれだけかわいいのだろう。「たくさん抱っこをしてかわいがりたい!」など、将来の自分を夢見ていました。当時は赤ちゃんのいる友人宅へ行き、すすんで赤ちゃんと遊んでいました。
そして、私も結婚をして出産。とうとうママデビューを果たしました。初めてわが子を抱いたときは感動しかありませんでした。これから赤ちゃんとの生活が始まることにワクワクして胸が高鳴りました。
赤ちゃんはかわいいだけじゃない
ところが現実は甘くありません。スヤスヤ眠るイメージの赤ちゃんはどこにいるの? というほど、一日中泣く赤ちゃんに疲労困憊の状態でした。わが子をかわいがる余裕すらなく、妊娠前の生活に戻りたい! と思ったこともありました。
赤ちゃんを抱くことができ、幸せを感じる反面、赤ちゃんはかわいいだけではないと「育児の大変さ」を感じた瞬間でした。
「天使の寝顔」が持つパワーは無限大
それでも、どんなに疲れていても、わが子がかわいいと思える時間がありました。それは寝顔を見たときです。「天使の寝顔」とはこのことだと感じました。赤ちゃんの寝顔って、どうしてこんなにかわいいのでしょう。ずっと見ていられるのが不思議なくらいでした。
育児に自信を失いかけていても、「がんばろう」と思えます。寝ている間は心に余裕が持てます。自分をリセットするためにも、わが子の寝顔を見つめる時間を大切にしたいと思いました。
わが子が生まれてすぐに育児の幸せを感じたのは「天使の寝顔」でした。これは6年が経過した今も同じです。わが子の寝顔を見ているだけで、元気が出てきます。そんなかわいい子どもたちの隣で毎日眠れる日々は本当に幸せです。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
ベビーカレンダー編集部