千葉県の柏市と白井市の市境を流れる河川やその周辺の井戸などで有機フッ素化合物「PFAS」の有害物質が検出された問題で、追加調査の結果、河川に繋がる水路からさらに基準の420倍もの数値が検出されたことがわかりました。
今回の追加調査は2024年3月の調査時に柏市などを流れる河川「金山落」に繋がる2つの水路で、有害物質の「PFOS」と「PFOA」が基準を大きく超えていたことから、県と柏市がこの水路のより上流の地点5か所で実施しました。
県によりますと、調査地点5か所のうち4か所で基準を大幅に超える数値となり、最も高い地点では1リットルあたり2万1000ナノグラムと、基準の420倍もの数値が検出されました。
この地点には鎌ケ谷市の調査で基準を超えていた井戸水を使っている住宅などの生活排水が流れ込んでいる可能性がありますが、明確な原因はわかっていないということです。
一方で、調査した水路は海上自衛隊の下総航空基地に隣接していますが、県が7月、基地内の現地確認を行ったところ、PFOSとPFOAを含む薬剤の使用や保管は確認されなかったということです。
県は引き続き原因究明に向け、調査を進める方針です。
外部リンク