■大人のニキビはニキビではなく、吹き出物といったりしますが、実際は思春期のニキビと大人のニキビに明確な区別はありません。
大人のにきびの発症メカニズムは思春期のにきびと同じです。
大人ニキビは女性に多く “生理前に悪化”することがよく見られます。
■生理前に悪化する。
思春期ニキビが一旦落ち着いた後に、数年してから再燃する。
などは、大人ニキビの特徴かと言えますが、思春期のニキビが大人になっても続いているというケースも多いので、明確に区別することは困難です。
思春期を過ぎても続く、もしくは思春期を過ぎて大人になってから出来るニキビを「大人ニキビ」といいます。
■顔のニキビの場合には通常は部位毎に原因が異なるわけではありませんが、刺激や肌荒れのある部位は悪化します。思春期のニキビはまずおでこから始まり、徐々に頬、あごと下におりてくることが多いです。
顔以外の胸や背中のニキビは乾燥が原因の事が多く、特別なニキビ治療を行わなくても、保湿を行うだけで治ることも多いのが特徴です。
最近では、マスクによる肌荒れでニキビが悪化、再燃するケースが多くなっています。
■最近は皮膚科での保険治療がとても良くなっているので、可能な限り信頼できる皮膚科に早期に受診することがコストパフォーマンス、結果共に最良と思われます。
よく言われることで、チョコレートや砂糖、牛乳が悪いとされますが、現時点で明確な証拠はありません。バランスの良い食生活が良いでしょう。
動物性の脂肪の取り過ぎや、スナック菓子などの取り過ぎはニキビだけではなく、肌の健康に良くないと言えます。
■まずは自分の肌に合った化粧品を選ぶことが最も重要です。
ニキビに限らず、肌が荒れる原因に化粧品があります。肌に合わない化粧品を使う事に加えて、落ちにくい化粧品をこすって落とす、過度に洗い流すことなどもニキビを悪化させる原因になります。
また、紫外線吸収剤入りのUVクリームなどは、肌に合わないと肌荒れをおこし、ニキビの原因になる可能性があります。
ニキビになりやすい方は、ノンコメドジェニックと書かれている化粧品・UVクリームを選ぶと良いでしょう。
【監修】
よしクリニック
中野 貴光 院長