8月30日公開の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
クエンティン・タランティーノ監督最新作。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが初共演を果たした。この豪華なハリウッド映画には、元になる事件がある。
チャールズ・マンソン率いるカルト集団「マンソン・ファミリー」
1969年8月9日、妊娠中だった女優シャロン・テート含む5人を、教団信者が殺害した事件。
以下、観覧注意。
彼の本名はチャールズ・マンソンではない。母親が育児放棄したため、名前をつけてもらえなかった。出生届に書かれていたのは「No Name Maddox(=名無し・マドックス)」。マドックスは当時16歳だった母親の苗字。
一部報道によるとマンソンは、母親からビールと交換で見知らぬ女性に売られた過去を持つ。これに気づいた彼の叔父が、女性を探し出しマンソンを取り返した。
孤児院と刑務所で長くを過ごした子ども時代。刑務所で、デール・カーネギーの著書『人を動かす』を読んで勉強したという。
出所後、100人近い人を集め、「ファミリー」と呼ぶセックス・カルト集団を形成。その多くは若い女性であり、中には14歳の子どももいた。
カルト集団では、自身をキリストの生まれ変わりだと語ったマンソン。
マンソン・ファミリーが拠点としたのはLAにあった農場Spahn Ranch。農場オーナーである男性は盲目で、マンソンはファミリーの女性に彼とセックスをするよう指示し、ここに居ついていた。当時、農場オーナーは80歳。
ザ・ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンと親交があり、音楽や乱行パーティー、LSDを共にしたと言われている。
ザ・ビーチ・ボーイズのアルバムにはマンソンの曲が収録されている。歌詞やタイトルは変更されており、作曲にはウィルソンの名前のみ記されている。これに怒ったマンソンは、ウィルソンのベッドに銃を一発撃ったという。曲名は「Never Learn Not to Love」。(変更前の曲名は「Cease to Exist」)
人種間戦争が起きると信じていた教団だが、これが起こらないことにしびれをきらし無差別殺人を実行。被害者は、女優のシャロン・テートを含む5人。テートはこの時、妊娠8ヶ月だった。
Officials removing Tate's body from the home.
被害者テートの血を使って現場に書かれた文字「PIG」。これは、マンソンから魔女的なサインを残せと言われ殺人実行者である信者女性が書いたもの。
2014年、25歳の女性と獄中婚約。この女性の狙いは、マンソンの死後、遺体をガラスケースにいれて展示することだった。
2017年、83歳で刑務所内で死亡。殺人の実行犯だった女性3人は、終身刑で今も獄中で生活している。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan