1994年に公開されたアニメ版と今回の超実写版『ライオン・キング』はともに、シンバという名のライオンの仔が、思春期を経て最後には王になる話だ。
シンバは王になるのが待ちきれない。
物語はシンバの誕生から始まり、〈ハクナ・マタタ〉の時期を通して、シンバは成長を遂げる。間奏のあいだに思春期になっちゃうんだから、すごいよね。
シンバの年齢が気になり始めて、全体を通してどのくらいの年月が経っているのかを考え始めた。そこで同僚に聞いてみた。
「20代前半から25歳くらいだな。ハムレットみたいだな」
「17歳。ディズニーは大人の映画を作らない(笑)」
「18歳?」
「20歳」
「じゃあ、21歳。クイズ番組〈ザ・プライス・イズ・ライト〉の戦略!」
「ライオンの歳だと、3歳くらい。人間の歳だと、16歳か17歳。この計算が合っているか分からないけど科学者の意見としてはライオンは人間みたいに長生きしない」
みんなが言うように、15歳~20歳くらいじゃないかと個人的には思っていた。
科学的・非科学的な意見も含めて掘り下げてみた。
でもこれはアニメの赤ちゃんライオンの分析だということは忘れないで。楽しむためにやるんだよ。間違っていたらごめんね!
じゃあ、始めるよ。〈サークル・オブ・ライフ〉が流れる誕生から、シンバがムファサを起こすところまではどのくらいの年月が経っているのかな。
ライオンの年齢を特定するのに、Living With Lions(ライオンと生きる)というサイトの表を使ってみた。偶然にもまさにやろうとしていたことにどんぴしゃり。表を見てみると、シンバがムファサを起こして、逃げるまでは、月齢が2か月くらいの幼獣である。
アニメに出てくるライオンの赤ちゃんは、生まれた直後に話し始めるらしい。人の言葉を話すライオンだから、いわゆる言葉の発達に関するルールは当てはまらないよね?
でも、展開が少し突飛になるのは次の部分だ。シンバがムファサを起こしたところから、ヌーが大暴走するところまでは、2日間だそうだ。
ということは、2日間のあいだにさまざまなことが起きている。ミュージカル2曲分。敵による悪だくみの計画、ゾウの墓場への遠出、ヌーの大暴走。私はといえば週末の2日間でやったことは、Huluで映画を1本観ただけ!
つまり、シンバがティモンとプンバァに会ったときは、まだ月齢2か月くらい。「悩まずに生きることさ」と〈ハクナ・マタタ〉で進化を遂げる始めの時点だ。
表によると〈ハクナ・マタタ〉な暮らしをしている半ばのシンバは、月齢20か月~3歳で、成長期をほぼ終了した亜成体のライオン。人間の私の場合は、半成人ということで、なんとも便利な言葉だ。
最後に、完全に成長したシンバは、4歳~7歳のあいだと言えそうだ。5歳くらいじゃない?
表によると、成体のライオンは3歳~8歳のあいだ。完全に成長して、繁殖適齢期だ。メスは仔を生むことも多い。
ということは、スカーの独裁的な支配下で仲間のライオンが痩せ衰えていた間に起きた、シンバの〈ハクナ・マタタ〉な冒険は、5年間くらいだったというわけだ。ひどい話だけど、想像していたのよりはひどくなかったってことかな?
さて、そろそろこの調査はお終いにするよ。シンバが生まれたときに、ムファサはたぶんまだ8歳くらいだったと考えると不思議な感じだけど、頭から湯気が出てきそうなので、これにてお終い。
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan