ジェスチャーを使えばiPhoneでも簡単にコピー&ペーストができる(写真はイメージです)。
撮影:今村拓馬
iPhoneでは効率良くテキストを入力できるよう、さまざまなジェスチャー機能が用意されている。
例えば、入力中のテキストを元に戻す「取り消し」「やり直し」は、本体を激しく振るジェスチャーが割り当てられている。
iPhoneのテキスト入力で意外にめんどうなのが「コピー&ペースト」。従来はコピーしたい部分のテキストの範囲指定を行い、さらにバナーメニューからコピーをタップする必要があった。
実はこのコピー&ペーストの方法に、iOS 13以降から3本の指を使った操作が追加され、一連の作業がかんたんになったのは意外と知られていない。操作方法は以下の通りだ。
iPhoneでジェスチャーを使ってコピー&ペーストをする方法
1. 従来と同じように、画面をタップして、コピーしたいテキストを選択して強調表示にする。
コピーしたい文字を選択する。
画像:筆者によるスクリーンショットを編集部で加工。
ひとつの単語をするには、画面をダブルタップ。文を選択するには、トリプルタップ。段落を選択するには、画面を4回転タップする。
2. 画面上の任意の場所に3本の指を置き、「ピンチイン(縮小)」。するとテキストがコピーされたと表示される。
3本の指でピンチインすると画面上部にアラートが表示され、テキストがコピーされたことがわかる。
画像:筆者によるスクリーンショットを編集部で加工。
ちなみに、ピンチインをした後、画面を触ったままの状態にしておくと、画面上部に「取り消し」「切り取り」「コピー」「貼り付け」「やり直し」のアイコンが表示される。
もちろんこの動作ではなく、従来のように、テキストの上のバナーメニューに表示される「コピー」ボタンをタップしても良い。
3. あとは、貼り付けたい位置にカーソルを移動し、三本指でピンチアウト(拡大)すると貼り付けられる。
三本指でのピンチアウトでテキストを貼り付けできる。
画像:筆者によるスクリーンショットを編集部で加工。
タッチし続けてアイコンを表示して作業できるのもコピーと同じだ。
三本指でのタッチ操作は、慣れるまで時間はかかるものの、慣れてしまえばパソコンのキーボードで「Ctrl+C または commnd+C」(コピー)と「Ctrl+V または commnd+V」(ペースト)と2つのショートカットキーを使って操作するのと同じ感覚で作業できるようになる。
(文・中山智 編集・小林優多郎)
中山智:海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。