新曲もリリースされたばかりのザ・チェインスモーカーズ、「クローサー」が9週目のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
先週、新曲「オール・ウィ・ノウ」(今週38位)がデビューを果たし、前シングル「ドント・レット・ミー・ダウン」も、登場35週目にして、未だ13位にランクインするロング・ヒットを記録している、絶好調のザ・チェインスモーカーズ。今週、「クローサー」が9週目の首位を獲得したことで、2月から9週のNo.1をマークした、リアーナの「ワーク」と並び、2016年首位獲得総週2位タイに並んだ。次週、10週目のNo.1獲得を果たせば、ドレイクの「ワン・ダンス」(10週)と並ぶが、2位以下、勢いのあるタイトルがポイントを伸ばしてきている。
まず、2位にランクインしている、ザ・ウィークエンドの「スターボーイ」。ミュージック・ビデオが9月28日に公開され、視聴回数は間もなく9000万回を突破する。ストリーミングのみならず、デジタルセールスも好調で、次のNo.1候補として挙がっている1曲だ。
そして、今週5位に初登場した、ブルーノ・マーズの新曲「24K・マジック」も強い。10月6日に公開されたミュージックビデオは、早くも4000万視聴回数を記録。前2作の先行シングルは、どちらもNo.1獲得を果たしていて、昨年はマーク・ロンソンとタッグを組んだ「アップタウン・ファンク」が、年間No.1をマークする大ヒットしたこともあり、おそらく、この曲も首位獲得はかたいのではないかと予想されている。
彼ら2強のみならず、粘り強くTOP3圏内におさまっている、トゥエンティ・ワン・パイロッツの「ヒーゼンズ」(3位)も、まだ首位獲得の可能性は秘めている。今週、自身8曲目のTOP10入りを果たした、アリアナ・グランデとニッキー・ミナージュの「サイド・トゥ・サイド」(10位)も、2億回を突破したミュージック・ビデオの大ヒットからみても、No.1獲得の可能性は十分にある。
先週の89位から11位にジャンプアップしたのは、ゼイ・ヒルフィガー&ゼイオン・マッコールの「ジュジュ・オン・ダ・ビート」。昨今のチャートで度々登場する、一般視聴者が曲に合わせたダンス・ビデオを投稿することで火が付いたナンバーで、ハッシュタグ「#TZAnthemChallenge」を付け、この曲に合わせてダンスを踊る動画が続出したため、ストリーミング・ポイントの上昇により、一気に順位を伸ばした。
その「ストリーミング・ポイント(動画視聴回数)」がチャートに反映することになったことで、今週、日本人として快挙を成し遂げたのが、77位に初登場した、ピコ太郎の「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」だ。ジャスティン・ビーバーがツイッターで「お気に入りの動画」とつぶやいたことにより、世界中で火が付き、公式サイトでは5000万回、全世界トータルでは3億回以上の視聴回数を記録している。また10月7日から配信もスタートし、デジタル・セールスも加算され、全米チャートでのデビューを果たした。日本人としてHot 100チャートに登場するのは、1990年に最高位54位をマークした、松田聖子の「ザ・ライト・コンビネイション」以来、26年ぶりとなる。
Text:本家一成
◎【Hot100】トップ10
1位「クローサー」ザ・チェインスモーカーズ feat.ホールジー
2位「スターボーイ」ザ・ウィークエンド feat.ダフト・パンク
3位「ヒーゼンズ」トゥエンティ・ワン・パイロッツ
4位「レット・ミー・ラブ・ユー」DJスネーク feat.ジャスティン・ビーバー
5位「24K・マジック」ブルーノ・マーズ
6位「ブロッコリー」D.R.A.M.
7位「コールド・ウォーター」メジャー・レイザーfeat.ジャスティン・ビーバー&ムー
8位「トリート・ユー・ベター」ショーン・メンデス
9位「チープ・スリルズ」シーア feat.ショーン・ポール
10位「サイド・トゥ・サイド」アリアナ・グランデ feat.ニッキー・ミナージュ