『ゴーマニズム宣言』で知られる漫画家、評論家の小林よしのりさんが、元TBS記者でジャーナリストの山口敬之さんから、名誉毀損などによる損害賠償をもとめる訴訟を起こされていたことがわかった。
小林さんは2月7日、ブログに「某ジャーナリストから訴えられた件について」というタイトルの文章を投稿。「1年半前の『SAPIO』に描いた『ゴー宣』が名誉毀損だということで、裁判で争うことになった」「これは、権力との戦いである!」などとつづった。内容から、山口さんであることが示唆されていた。
SAPIO編集部は2月8日、弁護士ドットコムニュースに対して、版元の小学館と小林さんが、『SAPIO』(2017年8月号)の作品について、山口さんから損害賠償請求の訴訟を起こされたことを認めた。ただ、それ以外については「係争中につきコメントを控えます」とコメントした。
山口さんは、ジャーナリストの伊藤詩織さんから「性的暴行を受けた」として、民事訴訟を起こされている。山口さんは一貫して性的暴行を否定している。小林さんは『SAPIO』(2017年8月号)で、この問題について、山口さんを批判していた。今回の訴訟について、山口さんに取材を申し込んだが、これまでのところ回答はない。
(弁護士ドットコムニュース)