横浜DeNAの春季キャンプ第3クール最終日は13日、沖縄県宜野湾市のアトムホームスタジアム宜野湾で行われた。ドラフト1位の小園(市和歌山高)が初めてブルペンで投球練習したほか、守護神候補の伊勢が150球を投げ込んだ。
開幕投手を狙う今永や大貫がケース打撃に登板し、野手陣はエンドランやバスターなどにも取り組んだ。宮崎にバントをさせた三浦監督は「可能性はゼロではない。やる可能性があることは全て練習する」と話した。
14日は休養日。15日から第4クールがスタートする。
(晴れのち雨、21度、500人)
理想は藤川球児さん
ファンや首脳陣、両親の熱視線を浴びながら、ルーキー小園が宜野湾のブルペンで初の投球練習に臨んだ。軸足に体重を乗せ、ゆったりとしたフォームから直球を16球投じ、「見られていることもあって少しは緊張した。最初にしてはまとまっていた方かなと思う」。
1月の新人合同自主トレーニングでは3度のブルペン入りも、沖縄入り直後に新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の疑いがあるとして自主隔離を余儀なくされた。キャッチボールからの再出発に「うずうずしていた」と言い、マウンドに立つ喜びをかみしめながら右腕を振った。
三浦監督は「高卒ルーキーのボールではない。すごくワクワクさせてくれる」と絶賛。受けた伊藤光も「角度があり、きれいな縦回転でミットに糸を引くようなボールがきていた」とうなった。
伸びのある剛速球が〝火の玉〟と称された元阪神の藤川球児さんの名を挙げ、「ストレートで勝負できるピッチャーになるのが理想」と小園。指揮官から継承した背番号18を自分らしく染め、さらに輝かせてくれそうだ。
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