若き大型内野手が忘れられない一歩を刻んだ。横浜DeNAの3年目、田部隼人内野手(20)が6日の阪神2回戦(甲子園)でプロ初出場した。
1―1の延長十回1死走者なしから代打で登場。2ボールからの3球目、内角への137キロを積極的に振り抜いた。打球は中堅手のグラブに収まり、初安打は持ち越しとなったが、「緊張してあまり覚えてないですが、打席に向かう前は絶対打ってやろうと思っていました」。今後に期待を抱かせる打席となった。
島根・開星高から2020年ドラフト5位で入団。185センチ、88キロの恵まれた体格を誇り、昨季は2軍で96試合に出場し、打率1割8分5厘、2本塁打マーク。成長著しい今季は13試合で打率3割1分9厘、12打点はイースタン・リーグでトップに立っている(10日現在)。
柴田竜拓内野手(28)が新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受けて出場選手登録を外れた代わりに、6日から初めて1軍に合流した。チームは集団感染の影響で、公式戦が4試合連続で中止になるなど先行きは見通せない。「与えられた役割をしっかり果たしたい」と田部。自分のできることを精いっぱい、グラウンドで表現する。
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