横浜DeNAが連敗を3で止めた。六回に宮崎の適時打などで2点を先取。1点差の九回に楠本の適時二塁打で加点した。大貫は要所で踏ん張り、6回1失点で11勝目。山崎が34セーブ目を挙げた。
空調の効いたドーム球場で、キャップににじんだ汗が勲章だった。
連敗ストップを託された大貫が6回1失点の力投を見せ、プロ4年目で自己最多の11勝目。ヒーローインタビューでは開口一番、「最高です」と快哉(かいさい)を叫んだ。
チーム、そして自身も3連敗中。「両方とも負けが続いていることは、もちろん頭にあった。チームにいい流れを持っていきたかったし、自分も勝ってまた波に乗りたかった」。三回を除き毎回の走者を出しながら、満塁のピンチでも粘った。
2点の援護をもらった六回は先頭にソロ本塁打を浴び、次打者を歩かせた。嫌な空気が漂ったが、「もちろんリリーフも準備していたけど、もうひと踏ん張りできるものを持っている」と三浦監督。大貫も信頼に応えて後続を断ち、今季最多の110球を投げ切った。
「普通に投げるだけがピッチャーじゃない」と振り返ったシーンに神髄が見える。三回、第1打席でフェンス直撃の二塁打を浴びていた丸を迎えた場面。2ストライク目をクイックで取り、最後の5球目はさらに早いモーションで強打者のバットに空を切らせた。
リーグトップの青柳(阪神)らと1勝差とし、最多勝のタイトルも視界に入ってきた。19日はともに2桁勝利を挙げている今永が先発する。大貫は「きっと僕以上のピッチングをしてくれる」と柔和な笑顔で連勝を託した。
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