横浜DeNAは22日、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」などで行ってきた秋季トレーニングを打ち上げた。1、2軍の選手が約2週間、シーズンで浮き彫りとなった課題と向き合った。三浦大輔監督は「スタッフを含めて一つのチームで動けた。中身が濃く非常に良かった」と充実感をにじませた。
1998年に日本一を経験した石井、斎藤、鈴木の新任3コーチは早くも手腕を発揮。石井コーチは野手陣のフリー打撃で「1球目は慣らしじゃない。最初から振れる準備をするように」と指示。ノッカーを務めた守備練習でも他のコーチにトスを上げてもらうなど、実戦に近い練習を多く取り入れることで質の向上に努めた。
斎藤コーチは投手陣の投球フォームを撮影し、来春キャンプまでの改善点を伝えた。鈴木コーチは倉本、楠本、神里らに目を光らせ、時間をかけてコミュニケーションを取った。最終盤に合流した相川コーチも若手捕手らの指導に精力的だった。
「98年戦士」と同じユニホームを着た指揮官は「懐かしさが一番大きかった」と感慨深げ。他球団で指導歴があるコーチも多く「外から見たベイスターズについていろんな意見交換もできた」と収穫を口にした。
自らも投手陣に対し、熱戦続きの日本シリーズに触れ「あの場所でプレーするために普段どれだけ意識を持って練習しているか」と熱弁を振るった。平良、入江らリハビリ組の経過も順調だ。
5年目で初の本塁打なしに終わった細川はシーズン終了後、球団に志願して渡米。オースティン、ソトと今月中旬まで現地のトレーニング施設で体を動かした。
6年ぶりの最下位を味わい、来季にどう果実を得るか。「この秋や自主トレーニングは全部来年につながっている。春季キャンプで選手たちを見るのが楽しみ」と三浦監督。鍛錬の冬はもう始まっている。
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