ハマスタに懐かしい風景が戻ってきた。4日に行われた横浜DeNAの今季本拠地最初の試合(オープン戦、対西武)で、2019年以来4季ぶりに声出し応援が解禁された。待ち望んだファン2万3468人がマスク越しに声援を送り、プレーするナインも大いに刺激を受けた。
制限が解除されたのは声出し応援のほか、トランペットなど鳴り物を使った応援や応援歌の歌唱など。試合前には声援解禁のセレモニーが行われ、久しぶりの歓声を受けた主将の佐野恵太外野手は「皆さんの声を聞けてとてもうれしい。今シーズンも熱い応援をよろしくお願いします」と呼び掛けた。
「うれしかったし、感動して鳥肌が立った」とは、ベイスターズ私設応援団「全国星覇会」の倉橋亮太さん(47)。スタジアムに歓声とトランペットの響きが戻った瞬間に感慨深げだ。
応援団生活28年目という倉橋さんは、本来の応援スタイルが制限された日々を「日常がなくなった感じだった」と振り返る。コロナ禍では別会場から「リモート応援」を実施していたが、球場の雰囲気は感じにくかったという。今季は、中日から加入した京田陽太内野手の応援歌を新たに作曲した。新天地での活躍を期するかつての新人王へ「横浜で輝いてほしい」との願いを込めたという。定位置である外野スタンドに陣取り、「一体感が全然違う」と声を弾ませた。
応援団に呼応するファンたちも喜びはひとしお。ベイスターズが日本一になった1998年生まれという横浜市戸塚区の角津将成さん(25)は、「最高です。3年間声を出せずにさみしい思いをした分、がっつり声を出した」とうれしそうに25年ぶりの悲願達成を願った。
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